栗山英樹氏 WBCで磨きかかった大谷翔平の“魔球”「腕が振れだすと、鋭く横に曲がりだして」

2023年10月27日 21:30

野球

栗山英樹氏 WBCで磨きかかった大谷翔平の“魔球”「腕が振れだすと、鋭く横に曲がりだして」
栗山英樹氏 Photo By スポニチ
 侍ジャパンを今年のWBCで世界一に導き、監督を退任した栗山英樹氏(62)が、27日放送のテレビ朝日系「タモリステーション」(後8・00)に出演し、優勝の立役者にもなった大谷翔平投手(29=エンゼルス)の“魔球”について解説した。
 番組は「祝!大谷翔平ホームラン王SP」と題し、今季44本塁打で日本人メジャー初の本塁打王に輝いた大谷の足跡を、VTRや関係者の証言をまじえ解説。WBCでの活躍も振り返った。

 今年の大谷のマウンドでは、横に大きく曲がるスライダーの“スイーパー”が注目された。野球解説者の五十嵐亮太氏は「今年から、大谷選手のスライダーがすごすぎるがために新しく付けられたネーミング」とし、「本来スライダーというのは横に曲がりながら沈むんです。でも大谷選手の場合はスライダーが速くて大きく曲がる。速い分、沈みにくいので、バッターがボールの下を振ってしまう」と、その威力を説明した。

 その象徴的なシーンが、WBC決勝の米国戦で、最後の打者トラウトを空振り三振に斬って取った1球だった。栗山氏は「WBCに入った時から翔平、あんまり調子良くなかったんですよ」と意外な証言で驚かせた。栗山氏の心配をよそに、大谷は大会中、調子を上げてきた。「どちらかというと曲がり球が得意なピッチャーなので、困ったら曲がり球。その中で、だんだん腕が振れだすと、鋭く横に曲がりだして、最後の方はあの球しかないという形で本人は投げたと思う」。試合を重ねるにつれ、磨きがかかってきた魔球のすごさを振り返った。

 トラウトとの対決は、テレビでも何度も繰り返される、劇的なシーン。栗山氏は「横から見てて、何でもいいから三振しろ!って思って」と当時の思いを回想し、笑わせていた。

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