阪神からビックリ2位指名・椎葉 四国IL・徳島から羽ばたく「第2の藤川(球児)投手になりたい」

2023年10月27日 05:15

野球

阪神からビックリ2位指名・椎葉 四国IL・徳島から羽ばたく「第2の藤川(球児)投手になりたい」
四国IL徳島の椎葉剛投手
 阿波の剛腕が、四国出身のレジェンドの背中を追う。阪神から2位指名を受けた四国IL・徳島の椎葉剛が、高らかに誓いを立てた。 【指名選手一覧
 「第2の藤川(球児)投手になりたい。火の玉ストレートで勝負する」

 最速159キロの直球と切れのあるスライダーを軸に、セットアッパーとして今季の完全優勝に貢献した21歳右腕。当面の目標にはルーキーイヤーからの開幕1軍入りを掲げた。リーグトップの奪三振率11・77を誇った右腕が来季、リーグ連覇へと向かう虎の投手陣に割って入る。

 「まだ全然実感が湧かない。名前が呼ばれるまで何が起こるか分からないので、呼ばれてホッとしている」

 1位の下村(青学大)に続く、本人もビックリの2位指名。だが、岡田監督が「残っとけ残っとけ、と思ってた」と“ベタぼれ”していたほど、球団内の評価は高かった。その証拠に、独立リーグからの2位指名は13年に四国IL・香川から中日に指名された又吉克樹(現ソフトバンク)と、椎葉の直前にロッテに名を呼ばれたBC富山・大谷輝龍の2人だけ。異例中の異例だ。

 椎葉は島原中央(長崎)時代も含め、甲子園球場でプレーしたことがない。「憧れの場所。楽しみ」と早くも胸を躍らせ、28日に開幕する日本シリーズも「見に行けるなら行きたい」と頂上決戦のヒリついた空気を心待ちにする。自慢の直球を自主トレ、キャンプからアピールし、聖地のド真ん中で躍動する姿を早くも思い浮かべている。

 「中継ぎでも先発でも、任されたところを全力で頑張りたい。阪神のリーグ連覇に貢献できるように頑張る」

 対戦したい打者に村上(ヤクルト)、岡本和(巨人)の強打者2人を挙げた。湯浅、石井と、独立リーグからブルペンの一角を担うまでに成長した先輩もいる。追いつけ追い越せの精神で、スターダムにのし上がる。(八木 勇磨)

 ◇椎葉 剛(しいば・つよし)2002年(平14)3月18日生まれ、大阪府堺市出身の21歳。小学1年に高倉台ポニーズで野球を始めて投手と捕手。中学では富田林ボーイズに所属。島原中央では1年春から背番号2でベンチ入りし3年夏から背番号1。甲子園の出場はなし。高卒でミキハウスに入社し、今年から四国・徳島に入団。50メートル走6秒8、遠投115メートル。1メートル82、92キロ。右投げ右打ち。

《独立リーグ出身で活躍する主な投手》
 ☆又吉 克樹 四国・香川から13年2位で中日入り。14年は救援67試合で9勝1敗24ホールド。21年オフに独立リーグ出身者として初めて国内FA権を行使してソフトバンク移籍。通算463試合で46勝31敗11セーブ、167ホールド、防御率2・79。

 ☆湯浅 京己 BC・富山から18年6位で阪神入り。3年目の21年に初登板。22年は59試合に登板し45ホールドポイント(2勝、43ホールド)で最優秀中継ぎのタイトル獲得。23年WBCに独立リーグ出身者として初めて日本代表として出場。

 ☆石井 大智 四国・高知から20年8位で阪神入り。1年目の21年から1軍で登板。23年は44試合で1勝1敗19ホールド、防御率1・35の好成績でリーグ優勝に貢献。

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