阪神・岡田監督、こだわりつまった下村一本釣り「重複しないように祈ってましたね」戦略勝ちにご満悦

2023年10月27日 05:15

野球

阪神・岡田監督、こだわりつまった下村一本釣り「重複しないように祈ってましたね」戦略勝ちにご満悦
<ドラフト会議>取材に応じる阪神・岡田監督(撮影・西尾 大助 Photo By スポニチ
 最初のドラフト1位指名で4選手が競合する中、青学大・下村を1位指名した阪神は無風だった。7月の日米大学野球選手権大会でMVPに輝いた最速155キロ右腕を一本釣り。これこそ、岡田監督が描いたシナリオだった。 【指名選手一覧
 「昨日(25日)夕方の会議から右投手というので、何人か候補があったんですけどね。より確実に獲れるというか。まあだからね、他の球団のシミュレーションもいろいろ考えて、それがもうズバリはまりましたね」

 1位指名後のテレビインタビューで、戦略勝ちだったと勝ち誇った。前日のスカウト会議後は、1位指名を右投手に絞った上で、他球団の動向を見極めて当日に決定をするとしていた。しかし、それはあくまで表向きの話。内心は「大体は」下村に決めていた。

 比較対象になったのは、同じ青学大の常広。球団内の下村評は高く、「青学は(1位クラスが)2人いると思うんですけど、遜色がないという評価をスカウトからもらってたんで」と迷いはなかった。広島が常広の1位指名を公言したのに対し、スカウトが集めた情報では下村への“いの一番”への指名はなかった。「重複しないように祈ってましたね」。こだわった単独指名の願いがかなった。

 22日にドラフトに話が及んだ際は「どっちみち関西やから、ドラフトは」と意味深発言をしていた。下村は兵庫県西宮市出身。報道陣にヒントを与えていたのか、言葉の真意を尋ねられると、「そうやん。それでも誰も書かんかったけどな」と、どや顔を見せた。

 大学、社会人、独立リーグから右投手4人を獲得し、高校生野手を2人指名した。手薄な右投手と若い内野手を狙い通りに補い、「まあ、100点でええよ」とご満悦。あす28日からオリックスとぶつかる日本シリーズへ向け、球団のムードは悪くない。(倉世古 洋平)

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