日本ハムドラ1・細野 “東都ドラ1セブン”ラスト指名「悔しい気持ちが成長につながる」

2023年10月27日 06:00

野球

日本ハムドラ1・細野 “東都ドラ1セブン”ラスト指名「悔しい気持ちが成長につながる」
チームの仲間たちに祝福される細野晴希(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【プロ野球ドラフト会議 】 【日本ハム1位・細野晴希投手(東洋大)】なかなか「ほ」で始まる名前が呼ばれない。東洋大・細野は午後4時30分から会見場でスタンバイ。アマ球界の左腕最速158キロを誇る大器は表情を変えず、何度か天井を見つめて指名を待った。
 「僕の名字の“ほ”の字が早く聞けるようにと…。ライバルの名前が先に呼ばれて悔しかった」。午後5時40分。外れの外れで日本ハムとロッテから1位指名され、交渉権は日本ハムが獲得した。「ほ」は北海道の「ほ」。北の大地とは赤い糸で結ばれていた。それでも東都大学リーグで競い合った「東都セブン」の中では最後の1位指名。「悔しい気持ちが成長につながる。この気持ちを忘れないように」。そして「またプロで一緒にできる。楽しみ」と、ようやく笑顔を見せた。

 無限の可能性を秘める左腕。プロの世界では同世代のロッテ・佐々木朗との対戦が待つ。同じパ・リーグ。相手は最速165キロを誇る。「同い年だけど、プロの世界で日の丸も背負っている。ほど遠い存在。同じ土俵に立つにはまだ早い」。それでも「もちろん機会があれば投げ合いたい」と目を輝かせた。

 プロの世界での160キロ到達も「このまま練習すれば出せる数字」と言い切る。佐々木朗との160キロ超の投げ合いが実現すれば、ファンならずとも胸が躍る。対戦したい打者には現在の球界で最高峰の存在といえるエンゼルス・大谷の名前を挙げ「自分の直球がどれだけ通用するか」と夢を思い描く。

 「皆さんに応援される、大事な試合を任される投手になりたい」。中学時代の修学旅行で釧路、網走などを一度だけ訪れた。初めて訪問する札幌で、プロ人生の第一歩をしるす。(鈴木 勝巳)

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