王貞治氏 一本足打法と大谷翔平のノーステップとの大きな共通点「いいバッターには一番あること」

2023年10月27日 22:27

野球

王貞治氏 一本足打法と大谷翔平のノーステップとの大きな共通点「いいバッターには一番あること」
ソフトバンク・王貞治球団会長 Photo By スポニチ
 ソフトバンク王貞治球団会長(83)が、27日放送のテレビ朝日系「タモリステーション」(後8・00)に出演し、大リーグ・エンゼルス大谷翔平投手(29)と自身の打撃の共通点について解説した。
 番組は「祝!大谷翔平ホームラン王SP」と題し、今季44本塁打で日本人メジャー初の本塁打王に輝いた大谷の足跡を、VTRや関係者の証言をまじえ解説。WBCでの活躍も振り返った。王氏は番組内で、侍ジャパン前監督の栗山英樹氏と対談した。

 王氏は自身が本塁打を打つ極意として、「バットを強く振れる体」「ストライクゾーンの見極め」「頭の位置を変えない」「ボールの芯をバットの芯で打つ」の4点を列挙。頭の位置を変えないところなどは、自身と同じであるとした。

 一方で、2人の打撃フォームで最も違うのが、右足の使い方。王氏は右足を大きく上げた有名な一本足打法で、対照的に大谷は極端にステップを踏まずノーステップで打つ。王氏は共通点を解説する前に、自身が一本足にたどり着いた経緯を明かした。

 自身を、打球が詰まりやすい「詰まり屋だった」と表現。それを解消するに試行錯誤したという。「始動を早くすることによって、足上げないでとかバックスイングしてとか、いろいろやったんですけど、どうしてもボールが入って来ちゃうんです。だから窮屈な打ち方になるでしょう?」。行き着いたのが、投球に先回りしてフォームを整える打法だったといい、「つんのめってもいいから、というくらいの感じで、ピッチャーが足を上げる、ピッチャーが足を付いたら前にステップしていくという(打ち方にした)」と解説した。

 その上で、大谷のフォームをひもといた。「ノーステップなんですけど、僕が見たら全部早めにステップしているんですよ。(投球を)待っている感じというのが、いいバッターには一番あることで、打てない人は待っている時間がない。ボールを見極めるというか、待つ時間を早く作ってますね」。見た目は大きく違うが、ボールに向かっていく意識としては共通点があるとし、「150キロとか160に近い球、高めの球だってうまく打つじゃないですか?かと思えば緩く抜かれた球も打つし。それは、早めに準備しているからそれができているんじゃないかと思います」と自身の見解を示した。

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