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ソフトバンクに走塁改革 「ホークス・メソッド」確立へ

2023年11月13日 06:00

野球

ソフトバンクに走塁改革 「ホークス・メソッド」確立へ
走塁練習するソフトバンク・周東 Photo By スポニチ
 ホークス流走塁メソッド――。ソフトバンクは12日、野手が参加している宮崎での秋季キャンプで走塁練習を行った。小久保裕紀監督(52)は全選手に約1時間のメニューを課し、走塁に対する意識付けを行った。前日11日には宮崎市内の宿舎ホテルで走塁に特化したミーティングも実施。今後もチーム独自のルール作りを進めていき、抜かりない走塁を目指す。
 グラウンドにスパイクが土を叩く音が次々と響いた。野手全体で行った走塁練習。コーチ陣による指導を交えながら約1時間。小久保監督は「1~4軍まで“ホークスの走塁はこうだ”というのを作り上げようという第一段階。アップデートは当然あるけど、基本的な確認をするためにも1時間取った」と説明した。

 走塁改革の第一歩は前日夕方に宮崎市内の宿舎ホテルで行ったミーティングから始まった。走塁についてのチーム規則を明文化したプリントを選手に渡して講義。指揮官は「これを守らなければホークスの一員ではありませんということ。当たり前、できることなんで」と話した。

 具体例として「ホームまでは送球が来なくても同じスピードで駆け抜ける」「ホームベースはコリジョン(ルール)なので真っすぐ入る」と挙げた。後者は本塁クロスプレーで求められる要素。小久保監督は「横に滑ってのタッチは禁止。それは別に技術がいらない。もっとあるけど、戦術的なところにもなるのであまりしゃべりたくない」と説明した。

 現役時代に学んだことが生きている。若手の頃、当時の高橋慶彦コーチから受けた教えが大きい。「プロに入った時、高橋慶彦さんに口酸っぱくなるほど言われた。結構、歯向かっていたけどね。ボールが来ていないのに何で走らなあかんねんと。でも、今から考えたらあのクセ付けがもの凄く野球人生に生きた」。今秋はまず若手選手に伝え、来春キャンプでは主力にも注入する。

 今回の走塁版「ホークス・メソッド」を作るにあたっては、現役時代にともに主力としてチームを支えた城島健司球団会長付特別アドバイザーとも話し合った。指揮官は「ゆくゆくはホークスと言えばということで残していく。城島アドバイザーとも話をした。縦割り(投手、野手分離キャンプ)で1~4軍のコーチがいたのでやりやすかった」。常勝チーム復活へ、走塁面も改革を進めていく。 (森 寛一)

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