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阪神・岡田監督 戦力底上げへ小野寺と渡辺諒に異例の熱血“個別レッスン”

2023年11月13日 05:15

野球

阪神・岡田監督 戦力底上げへ小野寺と渡辺諒に異例の熱血“個別レッスン”
小野寺(手前)に指導する岡田監督(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 阪神・岡田彰布監督(65)が12日、合流2日目の高知・安芸キャンプで攻守にわたって直接指導した。特定の選手に肩入れしていると思われないように助言はコーチを通じて…というポリシーをいったん横に置き、ティー打撃中の小野寺を1時間も教え込んだ。
 「引き出しをいっぱい持っている方がええということやんか。小野寺は内角のボールを一、二塁間へ持って行ける独特のものを持っているわけや。それプラスの打ち方ができた方がもっと対応できるということやからな」

 押し込むようにして打つ小野寺に正反対の手首を返してスピンを利かせる打ち方を伝授した。フォーム改造ではなく、打撃の幅を広げさせるために“岡田打法”を授けたのは実力を認めるからにほかならない。準レギュラー格として起用した今季の打率・347を評価し、「この中では一番打ってるからな。1軍の戦力のやつは、ちょっとでもレベルアップせなあかんから」と期待した。

 就任直後の昨秋の「岡田語録」に自分の名前が登場せずに悔しい思いをした育成出身の25歳にすれば、1年間の成長を物語る1時間になった。

 個別レッスンはさらに続き、三塁でノックを受けていた二塁が本職の渡辺諒にも送球のコツを教えた。「三塁から腕だけで投げてたからな。俺も二塁から三塁へいったときにそうやったけど。三塁は距離があるから、肩を一塁方向に入れて投げないと」。小野寺も渡辺諒もレギュラーにあと一歩のクラス。この層を鍛え上げ、戦力に厚みを持たせる狙いだ。(倉世古 洋平)

 ▼阪神・小野寺 (バットを)押し出してしまうところがあるので、そこを矯正というか、ヘッドを返して強い打球を打てるように。全くやったことのない動き。キャンプ中には(感覚を)つかみたい。

 ▼阪神・渡辺諒 送球につなげるための捕り方を教わった。なるべくシングル(ハンドキャッチ)でいったりとか、しっかり左肩を一塁側に入れるように言われた。

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