東京ガス154キロ右腕・臼井、完全試合あと一歩　ドラフト候補挙がった29歳が好発進

2023年11月13日 13:35

野球

東京ガス154キロ右腕・臼井、完全試合あと一歩　ドラフト候補挙がった29歳が好発進 — ＜JR北海道硬式野球クラブ・東京ガス＞先発する東京ガス・臼井（撮影・亀井　直樹） Photo By スポニチ

【社会人野球日本選手権大会1回戦東京ガス8―1JR北海道クラブ（ 2023年11月13日京セラD ）】東京ガスがJR北海道クラブを8―1で下して初戦を突破した。これで1回戦16試合が終了し、16強が出そろった。

　先発した最速154キロ右腕・臼井浩（いさむ）投手（29）が8回1安打1失点と好投した。

　「初戦なので相手に関係なく自分の球を投げようと思いました。初回からバランスよく投げられました」

　初回に3者連続三振を奪って波に乗った。4回2死無走者から浴びたソロ被弾が唯一の出塁で、無四球9奪三振の快投。9回は7点差が広がったことでマウンドを譲ったものの、被弾がなければ完全試合ペースだった中、「あれ（被弾）があったから最後まで気持ちを切らさずに投げられたのだと思う」とうなずいた。

　今年で29歳を迎えた経験豊富な右腕。21年都市対抗では優勝に導き、MVPにあたる橋戸賞を受賞。この快投によってNPBのスカウト陣からも熱視線を注がれるようになり、昨秋は20代後半という年齢では異例のドラフト候補として注目された。

　「いい形で初戦を終われた。残り4試合で全てを出し切りたい」と頂点を見据えた。

　◇臼井　浩（うすい・いさむ）1994年（平6）4月2日生まれ、神奈川県出身の29歳。小1で野球を始め、大谷中では神奈川綾瀬シニアに所属。光明学園相模原（神奈川）では甲子園出場なし。中央学院大を経て、東京ガスでは18年に侍ジャパン社会人代表に選出。1メートル68、75キロ。右投げ左打ち。　