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西武ドラ3・杉山 左腕エース背番「47」に決定 工藤公康が元祖の系譜「つけたいと思っていた」

2023年11月13日 05:30

野球

西武ドラ3・杉山 左腕エース背番「47」に決定 工藤公康が元祖の系譜「つけたいと思っていた」
潮崎哲也編成グループディレクター(左)に帽子被せてもらう杉山 Photo By スポニチ
 左腕エースの系譜を継ぐ――。西武からドラフト3位で指名を受けた横浜高・杉山遥希投手(18)が12日、横浜市内のホテルで入団交渉に望み、契約金5000万円、年俸700万円(金額は推定)で仮契約。背番号は「47」に決定した。「つけたいと思っていた番号なので良かった」と学ラン姿の好青年は思わず笑みがこぼれた。
 球団OBで通算224勝した工藤公康氏が背負った左のエース番号。球団で日本人左腕がつけるのは11年帆足和幸以来13年ぶりとなり「工藤さんは目指す選手の一人なので、うれしい」と伝統と重みを感じていた。工藤氏が巨人時代、当時のエース内海に「キャッチボールは低く投げろ」と助言する動画を見て研究したこともあるだけに、実感が湧いた。

 同席した潮崎哲也編成グループディレクターは「非常に工藤さんとイメージがかぶった。それだけの高いポテンシャルがあるし、高いレベルで十分やっていける選手なので、ぴったり」と姿を重ね合わせた。

 名門横浜で1年夏からエースを担うなど、夏の甲子園に2度出場した最速147キロ左腕。チームには今季9勝の隅田、ドラフト1位・武内(国学院大)と若い左腕がそろい、左腕王国への期待もふくらむ。「先発で完封してチームの勝利に導きたい。最多勝など何か一つでも1位を獲ることを成し遂げたい」。背番号に見合う大投手を思い描いた。(福井 亮太)

 ◇杉山 遥希(すぎやま・はるき)2005年(平17)9月23日生まれ、東京都江戸川区出身の18歳。小1から「篠崎アトムズ」で野球を始め、小6時にジャイアンツJr入り。篠崎中では「城南ボーイズ」でプレー。横浜高では1年春からベンチ入りし、1、2年夏はともにエースとして甲子園出場。3年夏は神奈川大会決勝で慶応に逆転負けした。1メートル81、80キロ。左投げ左打ち。好きな言葉は「未完成」。

 ▽背番号47と左腕 古くは阪神、ロッテなどで通算320勝の右腕・小山正明の背番号として知られたが、82年西武入団の工藤公康が左腕の番号へと概念を変えた。ダイエー時代の95、96年の「21」を除き、09年まで26シーズン「47」でプレー。ダイエー、ソフトバンクで工藤の47番を継いだ杉内俊哉や、工藤と同時期の87年からブレーブスで47番をつけたメジャー通算305勝左腕トム・グラビンらの活躍で定着していった。

 ▽歴代主な背番号47の左腕 工藤公康(西武など・224勝)、杉内俊哉(ソフトバンクなど・142勝)、帆足和幸(西武など・90勝)、野口茂樹(中日など・81勝)、山口鉄也(巨人・642試合登板)、青木高広(広島など・249試合登板)、高橋奎二(ヤクルト現役)、桐敷拓馬(阪神現役)、砂田毅樹(中日現役)

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