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阪神・ドラ2椎葉 メッツ・千賀の決め球“お化けフォーク”習得で1年目から必勝継投入り狙う

2023年11月13日 05:15

野球

阪神・ドラ2椎葉 メッツ・千賀の決め球“お化けフォーク”習得で1年目から必勝継投入り狙う
仮契約を終えフォークボールの握りを見せる四国IL徳島の椎葉剛(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 阪神からドラフト2位で指名された四国アイランドリーグplus徳島・椎葉剛投手(21)が12日、徳島市内のホテルで入団交渉し、契約金7000万円、年俸1000万円で合意した。武器とする最速159キロに加えてフォークを猛練習中。千賀滉大(メッツ)の“お化けフォーク”を参考にした新たな武器をひっさげ、1年目からの必勝継投入りを期した。(金額は全て推定)
 椎葉は契約書へのサインを終え、胸を高鳴らせた。「憧れていた球団のユニホームを着られることがスゴくうれしい」。最速159キロを誇る堺市出身の即戦力右腕。プロでの戦いに備え、既に新しい球種の習得に励んでいた。

 「徳島の間はスライダーがメイン。今はフォークの練習をしている。真っすぐとフォークのコンビネーションで勝負したい」

 奪三振率11・77を記録した今年のリーグ戦では、直球とスライダーのコンビネーションが主体だった。「いまNPBで活躍している選手は、だいたい落ちる球を決め球として持っている。あった方が自分の武器になる」。現役時代は大洋(現DeNA)、日本ハムの捕手で、15年までオリックスなどでコーチを歴任した徳島・岡本哲司監督の勧めで新たなウイニングショットに着手した。

 手本にしたのは“お化けフォーク”の使い手として知られる千賀だ。メジャー1年目の今季も奪三振率10・9を誇った絶対的な決め球を、映像も見て参考にし、練習を重ねる日々を送る。「いまブルペンでは真っすぐとフォークの割合は同じくらい。ストライクに投げるフォークと、決めにいくフォークの投げ分けを意識して投げている」。直球とフォークの組み合わせは憧れる藤川球児SAとも重なり、「それこそ(フォークを)藤川さんに聞いてみたい」と弟子入りも希望した。

 「任せられたところで頑張るだけ」は前置き。本音は「9回を抑えたときの感覚は、先発では味わえないと思う。後ろがいいなという思いはある」だ。日本シリーズで日本一の胴上げ投手になった岩崎の姿に「あそこで投げたいと思った」と心を震わせた。「椎葉が投げているし大丈夫だ、と思われるような投手になりたい」。猛虎守護神の未来図を思い描き、決意を強くした。 (阪井 日向)


 ◇椎葉 剛(しいば・つよし)プロフィル

 ☆生まれ&サイズ 2002年(平14)3月18日生まれ、堺市出身の21歳。1メートル82、92キロ。右投げ右打ち。

 ☆球歴 小学1年に高倉台ポニーズで野球を始めて投手と捕手。中学では富田林ボーイズに所属。島原中央では1年春から背番号2でベンチ入りし、3年夏から背番号1。甲子園出場はなし。高卒でミキハウスに入社し、今年から徳島に入団。

 ☆一石二鳥のアルバイト アルバイト先の焼き肉店の賄いで、体重増に成功。「初めて白ご飯で2合を食べられた。体重増やすために頑張った。最初は40分ぐらいかかった」。徳島の入団トライアウト時は最速142キロ。ウエートトレーニングと7キロの体重増で、9月の独立リーググランドチャンピオンシップの富山戦では159キロを計測した。

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