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侍・坂倉「次代の日本の正捕手」名乗りV撃 「若くて打てる」井端監督の期待に25歳応えた

2023年11月13日 05:00

野球

侍・坂倉「次代の日本の正捕手」名乗りV撃 「若くて打てる」井端監督の期待に25歳応えた
<日本代表・広島>3回、矢野の二盗を阻止する坂倉(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【練習試合   侍ジャパン6―3広島 ( 2023年11月12日    SOKKEN )】 侍ジャパンメンバー選考で井端監督が掲げた一つが「捕手の世代交代」だった。オーバーエージ枠ながら25歳の坂倉を「球界屈指の若くて打てる捕手」と選出。決勝打で指揮官の気持ちに応えた。
 「何とか食らいついていった。置いていかれないように、必死にやろうと思う」と振り返った坂倉に、井端監督は「チャンスでああいう打撃をしてくれるのは非常にありがたいキャッチャー」と賛辞を送った。

 井端監督が特別ルールを活用した。1―3の6回に同点に追いつき、なお1死二塁。坂倉は石橋に守備機会を与えるため4回からベンチに退かせていたが、球審に「再出場」を告げる。そして初球だった。小林から右前へ運ぶ勝ち越し打。ベンチに向かって右手を突き上げて喜んだ。

 3月のWBCに出場したヤクルト・中村は33歳、ソフトバンク・甲斐は31歳、巨人・大城卓は30歳。井端監督は「3月のWBCに出たキャッチャーも30代。どんどん出てこないといけない」と先を見据える。今大会だけでなく、来年のプレミア12や3年後の26年WBCなどの国際大会もにらんだ上で、侍の正捕手に期待するのが坂倉。実戦2試合目でチーム初勝利に導き、球場に「井端ニッポン!」のコールが起こった。

 初陣だった10日の巨人戦は0―1で零敗した。坂倉は0―0の2回に三塁強襲の先制適時内野安打で、チーム初得点ももたらした。野手では牧、佐藤輝と同学年で最年長。「毎日が刺激的で楽しい。まあ、牧一人いて、後はついていく」。そう謙遜した2安打2打点の扇の要は、どこまでも頼もしい。(神田 佑)

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