イチロー氏が無名球児の進路を変えていた 高校で野球をやめるはずが…金言もらって方向転換

2023年12月24日 17:48

野球

イチロー氏が無名球児の進路を変えていた 高校で野球をやめるはずが…金言もらって方向転換
イチロー氏 Photo By スポニチ
 TBS特番「イチローと3人の高校生 限界を超えた先の成長」(後3・30)が24日に放送され、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(50)が一人の高校球児の進路に“変化”をもたらしていたことが明らかになった。
 2020年から精力的に高校を回って球児たちとともに汗を流し、熱心に指導を続けているイチロー氏。指導した高校の一つに静岡県の富士高校があった。

 そこで昨年12月に指導を受けたのが当時2年生だった富永大輝くん(3年)。1年前はチームの“元気印”として「2番・二塁」を担っていた。

 進学校でもある同校は野球の強豪校ではない。だが、イチロー氏に「一生忘れられない」という指導を受けて人生が変わったという。

 「イチローさんが来る前は、僕、高校で野球やめるつもりだったんですけど。野球がやっぱり好きなので」。

 1年前、チーム全体として“声が出ていない”“元気がない”ことをイチロー氏に指摘された富士ナイン。見かねたイチロー氏はナインに語りかけた。“イチローさんは持ってる”との声に「持ってるよ。オレは持ってますから。それはそう。それは認めます」としたうえで「僕ね、普段、割とこういう感じなんです。陽(よう)な性格だと思う。全然陰(いん)じゃない。でも、そうしてるとね、なんか降ってきそうな感じがするのよ。本当にあるからね。でも、いっつも下向いて暗い人はそういうのは来ないですよ。そういう意味でもっと元気出して」と。

 その後、イチロー氏によるノックを志願して一番手で受けた富永くん。徐々に厳しいボールも増えたが「キツかったんですけど。“元気を出せ”ってイチローさんの言葉もありましたし、キツいとか、そういう言葉で諦めちゃいけないなっていうのが一番ありました」と当時を振り返った。

 ノックのあとに人生初だといううれし涙を流しながら「ありがとうございました。いい思い出になりました」と感謝した富永くんに対し、イチロー氏は「思い出違うから。頑張れ。頑張るためにこれやってるんだから。しんどくなったら思い出して。一歩前へ」と笑顔でキッパリ。

 「“こんなところで終わっちゃダメだよ”ってイチローさんは言ってくれたのかなって」と受け止めた富永くん。現在、東京六大学野球リーグの強豪・明治大進学を目指して受験勉強中。野球部に入って「支える側になってみたい」とマネジャーをし、将来は野球関係の仕事に就きたいと考えているという。

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