慶大・清原ジュニアがプロ野球「目指したい」 日本一の慶應ナインとタッグへ「楽しみ」

2023年12月24日 13:16

野球

慶大・清原ジュニアがプロ野球「目指したい」 日本一の慶應ナインとタッグへ「楽しみ」
外野へコンバートし飛躍を誓う清原(撮影・柳内 遼平) Photo By スポニチ
 今秋の東京六大学野球秋季リーグ戦、11月の明治神宮大会を制した慶大が24日、横浜市のグラウンドで年内最後の練習を行った。
 西武、巨人などで通算525本塁打を放った清原和博氏(56)の長男で慶大の正吾内野手(3年)は大学最終年となる24年へ向け「今年の日本一もうれしかったんですけど、自分の中でやっぱり活躍したかったという気持ちもある。学校生活の最後に何とか親孝行したいという気持ちで覚悟を決めて入部した部分もあるので、最後は形として残るように、安定して試合に出続けて家族のためにも恩返ししたい」と力強く語った。

 偉大な父にも負けない才能の持ち主であり、努力家だ。小3からオール麻布で野球を始め、中学ではバレーボール部、慶応高ではアメリカンフットボール部に所属。慶大で硬式野球部に入部した。当初は周囲のレベルについていくことができかった。それでも「6年間野球をやっていなかったので、全体練習で僕だけミスすることもありました。6年間やっていないからって怒られない自分が許せなくて、悔しくて。何とか個人練習のところで盛り返してやろうと。同期、後輩にもプライドを捨てて吸収していこう気持ちだった」とひたむきに練習に励んだ。

 2年秋にリーグ戦初出場を果たし、今年の春季リーグ戦では「7番・一塁」で開幕スタメン出場を勝ち取った。4月10日の法大戦では第1打席に左前打を放ち、リーグ戦初ヒットをマーク。守備面に課題を抱えたこともあり、4月25日の代打出場以降は試合出場がなかった。

 レギュラーメンバーが固定化したことで、秋季リーグ戦も明治神宮大会もベンチ外となった。侍ジャパン大学日本代表の監督を兼任する堀井哲也監督は「彼の特徴はバッティングなんですけど肩も強いなと。適正ということころで外野だなと。走力もありますし」と外野へのコンバートを決意。秋季リーグ戦中から右翼のポジションにつき、オープン戦の控え組の試合では「4番・右翼」として試合経験を積んできた。

 高校野球未経験ながら東京六大学野球の舞台でリーグ戦に出場するセンスの持ち主。そして1メートル86、88キロの肉体には無限の可能性がつまる。今後の進路については「目指せるならば目指したい」とプロ志望を明かした。今夏の甲子園で優勝し、来春に入学する予定の慶応高ナインには「非常に楽しみですし、僕は後輩から教わることも大切だと思っている」と歓迎。高校、大学ともに日本一となった「KEIO」をバットでけん引する。(柳内 遼平)

◇清原 正吾(きよはら・しょうご)2002年(平14)8月23日生まれ、東京都出身の21歳。小3から「オール麻布」で野球を始め、中学ではバレーボール部、慶応高ではアメリカンフットボール部に所属。慶大で硬式野球部に入部した。一塁、三塁、外野の守備経験がある。弟は慶応高で今夏の甲子園日本一となった勝児。1メートル86、88キロ。右投げ右打ち。

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