コーエン・オーナーのメッツ 23年はぜいたく税だけで143・5億円!これまでの最高の倍以上

2023年12月24日 09:45

野球

コーエン・オーナーのメッツ 23年はぜいたく税だけで143・5億円!これまでの最高の倍以上
メッツのスティーブ・コーエンオーナー(AP) Photo By AP
 スティーブ・コーエン・オーナーのメッツが23年シーズンのために支払うぜいたく税が、1億78万1932ドル(約143・5億円)だとわかった。AP通信が23日(日本時間24日)に報じた。
 ぜいたく税の対象となるサラリー総額は3億7470万ドル(約533・6億円)だった。この税額はこれまでの記録の倍以上。2015年のドジャースのぜいたく税の対象となるサラリー総額は2億9110万ドル(約414・5億円)でぜいたく税は4360万ドル(約62億円)だった。

 メッツは6月30日の時点ではサラリー総額は3億8400万ドル。そこからトレードデッドライン前に、マックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダー、デビッド・ロバートソンらをトレードし、ぜいたく税の対象となるサラリー総額を930万ドル分減らし、ぜいたく税も840万ドル少なくしたが、それでもこの金額になっている。コーエンオーナーは2年間でぜいたく税だけで1憶3160万ドル(約187・4億円)も支払う。23年はぜいたく税を払うチームが8球団に上るが、これも16年と22年の6球団を上回り最多。他球団ではパドレスが3970万ドル、ヤンキースが3240万ドル、ドジャースが1940万ドル、フィリーズが698万ドル、ブルージェイズが550万ドル、ブレーブスが320万ドル、レンジャーズが180万ドルを払う。ブルージェイズ、ブレーブス、レンジャーズがぜいたく税を払うのは初めて。

 現行の労使協定のぜいたく税のルールでは、最大税率となる4つ目の“しきい値”が設けられている。コーエンタックスとあだ名がついているが、23年の4つ目のしきい値2億9300万ドルを超えたのはメッツとヤンキースの2球団だった。加えて、ぜいたく税は2年、3年と続けて基準額を超えると税率が上がっていく仕組み。ドジャースとパドレスは3年連続の超過で、一つ目のしきい値2億3300万ドルを超えた分は税率50%、2つ目のしきい値2億5300万ドルを超えた分は62%、3つ目のしきい値2億7300万ドルを超えた分は90%になっている。

 一方メッツ、ヤンキース、フィリーズは2年連続の超過で、一つ目のしきい値2億3300万ドルを超えた分は30%、2つ目のしきい値を超えた分は42%、3つ目のしきい値を超えた分は75%、4つ目のしきい値を超えた分は90%となっている。24年のぜいたく税の一つ目のしきい値は2億3700万ドル、4つ目のしきい値は2億9700万ドル。3年連続の超過チームが、2億9700万ドルを超えるとコーエンタックスは110%に上る。8球団の払うぜいたく税のトータル2億980万ドル(約299億円)も最高で、22年の7850万ドル(約111・8億円)を大幅に上回った。

 この制度がスタートした03年以降、一番多くぜいたく税を払ったのはヤンキースで3億9000万ドル(約555億円)、2位はドジャースで2億3400万ドル(約333億円)である。徴収されたぜいたく税の使い道は最初の350万ドルが選手の福利のための基金。残った半分が選手の退職年金口座への基金で、残りの50%はコミッショナーの裁量で使える機密資金となり、地元メディア収入の少ないスモールマーケットチームへの救済などに充てられる。

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