広島・遠藤 “脳トレ”でさらなる飛躍へ 「本当に今年が勝負」栗林、今永ら師事の森トレーナーに指導仰ぐ

2024年01月05日 05:45

野球

広島・遠藤 “脳トレ”でさらなる飛躍へ 「本当に今年が勝負」栗林、今永ら師事の森トレーナーに指導仰ぐ
森実利氏(右)のもとで自主トレを行う広島・遠藤 Photo By 提供写真
 広島・遠藤淳志投手(24)が4日、“脳トレ”に励んでいることを明かした。DeNAからポスティングシステムで米球団移籍を目指す今永や広島・栗林らが師事するパーソナルトレーナー・森実利氏(38)の指導の下、脳からの指令を速く体に伝えるトレーニングなどを実践し、パフォーマンス向上につなげる狙いだ。昨季1勝に終わった悔しさを糧に、新たな挑戦で今季の飛躍を目指す。
 遠藤は殻を破るために、新たな試みを開始した。プロ6年間で通算11勝。25歳を迎えるシーズンへ危機感を募らせながらも、挑戦を続ける。

 「本当に今年が勝負。まずは一年間、1軍で完走できるようにしたい。結果もこだわりながら、(調子の)波が少ない選手になれたらと思う。そういったところを肝に銘じてやりたい」

 昨季は4月6日の阪神戦(マツダ)で新井監督に初勝利をプレゼントするも、結果は1勝5敗に終わった。「このままではいけない」と奮い立つ背番号66は、知人の紹介でパーソナルトレーナーの森実利氏に指導を仰ぎ、新たなアプローチで、自主トレに励む。

 広島の守護神・栗林や、DeNAからポスティングシステムで米球団移籍を目指す今永も師事している森氏考案の“脳トレ”で、普段使って(意識して)いない筋肉の運動伝達を促すほか、脳からの指令を体に速く伝えて、全体の連動性につなげるメニューを約30種類も実践。昨年12月からトレーニングを開始して約1カ月だが、既に好感触を得ている。

 「筋肉のことや、神経のことだったり(体を動かす上で重要なこと)を教えてもらって練習している。今はいい感覚で投げられている」

 体の使い方をコントロールできれば、昨季は143キロだった直球の平均球速アップや、制球の安定が見込まれ、パフォーマンス向上につながる。過去1000人以上のアスリートを指導した経験を持つ森氏は遠藤の特徴について、「今まで2割くらいしか力を使えていなかった。下半身の力を使わず、胸から上の力を出している状況だった」と指摘した上で、「体の動きはしなやかで、(今永、栗林と比べても)ポテンシャルは高い」と太鼓判を押した。

 昨年は坂倉との合同自主トレに参加したが、今年は思い切ったチャレンジで新境地開拓を目指す。「しっかり自覚を持って、(今年は)期待に応えられるようにしたい」。強い覚悟を胸に刻み、シーズンへの準備を進める。(長谷川 凡記)

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