ソフトバンク・甲斐野「こっそり僕だけ応援してほしい」 山川の人的補償で西武へ去る右腕が最後のお願い

2024年01月12日 05:00

野球

ソフトバンク・甲斐野「こっそり僕だけ応援してほしい」 山川の人的補償で西武へ去る右腕が最後のお願い
ソフトバンク・甲斐野 Photo By スポニチ
 ソフトバンクは11日、国内フリーエージェント(FA)権を行使して加入した山川穂高内野手(32)の人的補償として甲斐野央投手(27)が西武へ移籍すると発表した。両球団からのリリース後に三笠杉彦GMが球団事務所で対応。同日に西武から連絡を受けて、静岡県内で自主トレを行う右腕に通達したことを明かし「毎年、苦渋の選択となっています。残念ですが“チャンスと思って新天地で頑張ってほしい”と伝えました」と話した。
 ソフトバンクのFA補強でドラフト1位投手が人的補償に選ばれるのは3年連続4人目。12年オフに寺原の獲得により、馬原(03年自由獲得枠)がオリックスへ。21年オフは又吉の獲得で岩崎が中日、翌年は近藤の加入で田中正が日本ハムへそれぞれ移っている。

 18年ドラフト1位で東洋大から入団した甲斐野はルーキーイヤーの19年はセットアッパーを務めるなど65試合に登板して2勝5敗26ホールド、8セーブと鮮烈なデビュー。チームの日本一に貢献して、同年11月の第2回プレミア12は侍ジャパンに選出されて5試合連続無失点と好投して優勝の立て役者となった。20年オフに右肘手術も、昨年は勝利の方程式の一角として46試合に投げ防御率2・53と復活。自己最速タイの160キロなど、小久保ホークスで方程式入りを期待されていた。

 甲斐野は急な知らせにも「突然でしたがホークスには本当に感謝しかありません。ケガから復帰した時にマウンドでファンの皆さんから受けた声援もずっと忘れません。今後のホークス戦でも、こっそり僕だけ応援してほしいです」と、明るい性格の人気者らしいコメントを発表した。

 一部報道では、2月に43歳になるベテラン左腕・和田がプロテクトリストから漏れて西武が指名と報じられたが三笠GMは「コメントはありません」と多くは語らなかった。

 ◇甲斐野 央(かいの・ひろし)1996年(平8)11月16日生まれ、兵庫県出身の27歳。東洋大姫路から東洋大に進み、1年秋から東都リーグ戦に登板。3年秋、4年春に2季連続優勝に貢献し、1部通算34試合で8勝4敗、防御率2.11。18年ドラフト1位でソフトバンクに入団。1年目からリリーフとして活躍。19年プレミア12日本代表。1メートル88、92キロ。右投げ左打ち。

 

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