広島・小園が目指す「得点圏の鬼」 昨季の打率・352が自信に「好機で還せるように…」

2024年01月12日 07:00

野球

広島・小園が目指す「得点圏の鬼」 昨季の打率・352が自信に「好機で還せるように…」
マツダスタジアムで自主トレを公開した広島・小園 Photo By スポニチ
 広島・小園海斗内野手(23)が11日、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で自主トレを公開した。当初は愛媛県松山市でヤクルト・山田、川端らとの合同自主トレに参加予定だったが、年始の体調不良によって参加を断念して単独トレに変更。24年はマイナス発進となったが、自身の練習に集中してレベルアップを図ることでプラス転換を狙う。国内フリーエージェント(FA)権を行使してオリックスに移籍した西川の穴を埋めるポイントゲッターとしてチームの得点力アップに貢献し、「得点圏の鬼」への進化を期す。
 キャッチボールやティー打撃で汗を流した小園は、年男として迎える6年目シーズンへ決意を新たにした。

 「年男なので、いい年にしたい。一年間、しっかり1軍で活躍できるように」

 その出ハナでは、つまずいた。当初は愛媛・松山市内でヤクルト・山田、川端らとの合同自主トレに参加予定だったが、年始の体調不良で予定変更を余儀なくされ、10日からマツダスタジアムで始動となった。とはいえ、その流れを引きずるわけにはいかない。

 「(単独トレで)自分の時間をしっかり使ってできるので、そこはプラスに捉えてやりたい。(体力を)取り戻さないといけない」

 マイナス発進をプラスに転換すべく、準備に努める。今季目標は全試合出場。加えて、打撃面でのチームへの貢献も強く意識する。

 「好機で(本塁に)還せるように、そういうのを数多くこなしていけば、得点にもつながり、チームのためになるので、貢献できるようにしたい」

 昨季は規定打席未満ながら得点圏打率・352(54打数19安打)。要因を「好機ではけっこう焦りがち(力が入る)と思うが、そこで冷静に判断できている」と心理面に見いだし、その心構えを今季も継続する。チームは昨季リーグ5位の493得点。さらにチーム打点トップ(56打点)で、得点圏に走者を置いた好機で小園の2倍の打席に立ちながら・304(112打数34安打)を残した西川がオリックスに移籍した。だが心配はご無用。小園がポイントゲッターに名乗りを上げる。

 「(得点圏では)アウトでも1点入ることがある。どうしたらいいかを打席に入る前に考える能力は徐々に上がってきている。そこをもっと高めていけるよう自分だけでなく、先輩方にも聞いてやっていきたい。(打点も)伸ばしていきたい」

 技術面では昨季後半に確立した、始動を早くして軸となる左足にしっかり体重移動してから振り切る打撃フォームに手応えを感じており、反復練習でさらなる磨きをかけていく算段。一人で練習に取り組める今こそが、そのための時間となる。体調不良というアクシデントに見舞われた24年のスタートを、ケガの功名に昇華させる。 (長谷川 凡記)

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