広島・新井監督 キャンプで1、2軍の激しい入れ替えを予告「しっかり競争し、高め合ってほしいという…」

2024年02月01日 05:30

野球

広島・新井監督 キャンプで1、2軍の激しい入れ替えを予告「しっかり競争し、高め合ってほしいという…」
ミーティングを終え、取材に応じる広島・新井監督(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 若手中心に組んだ広島の1軍は1月31日、陸路で1次キャンプ地の宮崎・日南入り。大砲候補・末包が左膝痛で不参加となったものの、就任2年目の新井貴浩監督(47)は「競争して高め合ってほしい」とし、1、2軍の頻繁な入れ替えを予告。1軍生き残りを巡る争いは激化の一途をたどりそうだ。
 不測の事態が起きていた。キャンプイン前日になって大砲候補の末包が左膝を痛めたことが判明。29日のマツダスタジアムでの自主トレ中にアクシデントに見舞われ、日南入りした一行の中にその姿はなかった。新井監督が説明する。

 「明日(1日)診察を受けるので結果を待っていたけど、時間がかかるかもしれない。張り切っていたと思うので、彼には“焦らず万全にして戻ってくるように”と伝えた」

 昨季65試合で11本塁打を放ち、ポスト西川と目される期待株。貴重な右打者でもあり、本人はもちろん、チームにとっても痛い。それでも時間は止まらない。若手中心に組まれた今春キャンプ。末包の離脱でチーム内競争はより激しくなる。

 「しっかり競争し、高め合ってほしいという狙いがあって、若い選手をたくさん連れてきた。(ブルペンで投げる)球数や(バットを)振り込む量は自然に増えてくると思う。こちらが言わなくてもやる気になっている」

 世代交代期にあるチーム。ポジション争いの多くが不透明で、先発や中継ぎ投手陣を含め、計算できる選手は数少ない。中軸を担った西川が国内フリーエージェント(FA)権を行使してオリックスに移籍し、新戦力の発掘、チームの底上げは必要。若ゴイにとっては大きなチャンスといえる。

 「2軍は第2クール(の6日)から(日南に)合流するから動きを出していきたい。頻繁に入れ替え?ざっくりそう考えている」

 1軍で始動する会沢と松山は第2クールから2軍で調整することが決まった。野間、上本とともに当初は2次キャンプ(15~27日)も日南に残って合流する予定だったが、早めた形。それもこれも早い段階で若手の成長を確認するためだ。

 「全員の選手に“可能性はあるよ”と言っている。どんどん競争してくれ…と言っているので、野手も投手も楽しみにしている」

 日南1次キャンプでの紅白戦は11、12日の2試合を予定。2軍で調整するベテラン、中堅は力を認められており、1軍枠を競う若手はチャンスが多い分、ふるいにかけられる立場にある。激しいサバイバルの春が始まる。 (江尾 卓也)

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