ソフトバンク・小久保監督 キャンプイン前日に掲げた世界一の夢 「打倒・大谷」へ第一歩を踏み出す

2024年02月01日 05:00

野球

ソフトバンク・小久保監督 キャンプイン前日に掲げた世界一の夢 「打倒・大谷」へ第一歩を踏み出す
歓迎セレモニーであいさつするソフトバンク・小久保監督(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 ドジャース大谷を倒して世界一を目指そう――。1日から春季キャンプに臨むソフトバンクの小久保裕紀監督(52)が、超ビッグな目標を掲げた。チームは31日にA、B組が宮崎入り。全体ミーティングで新指揮官は「めざせ世界一」の球団スローガンを再認識させ、将来的に大谷翔平投手(29)率いるドジャースと、世界一を懸けた戦いができるようなチームづくりを目指すことを誓った。
 小久保ホークスの船出となる全体ミーティング。いきなりセンセーショナルな内容となった。1軍キャンプ初采配の新監督は、コーチ、選手らを前に訓示というより、夢のあるビッグな未来像、理想像を語った。

 「訓示いうより、まずビジョンを伝えておかないと」。事前に球団歴史に絡む話を準備。04年冬にソフトバンク球団を孫正義オーナーが買収した際の目標「めざせ世界一」の再確認からだった。

 「世界一決定戦はまだないけど、5年後、10年後には、ドジャース率いる大谷翔平のチームと日本のチャンピオンチームが戦う場が来るかもしれない。そこに出場するに値するふさわしいチームになっておくことがまず大事」

 大谷VS小久保ホークス。ドリームマッチで、ぶつかるようなチームになろう。V奪回は当然ながら、世界一を目指す挑戦者になろう。そんな大胆な方向性から示した。

 今年1月17日。小久保監督はソフトバンク本社で孫正義オーナーと対面。語り会った後に「貴重な時間でした」と興奮し、感銘を受けた。そんな球団オーナーが23年の「SoftBank World 2023」で講演した際の言葉も、頂点という目標を同じとするチームに伝承した。

 「AIの発展など働き方が変わる中で孫オーナーは講演で“野球は永遠”“スポーツは永遠だ”と話されていた」。興奮、熱狂など心が動くものは残っていくもの。指揮官も「人は感動なしでは生きていけない」と、その思いを強くし、それを象徴する、体現していく使命をソフトバンクが担うべきだと説いた。

 球団からの“宿題”は「強いチームづくり」「王イズム継承」「最先端技術の導入」。昨秋キャンプでは選手にGPSが装着され、打撃練習ではアイピッチを導入。動作解析「ドライブライン」で各選手の課題はデータ化された。有言実行に向けた戦いを着実に遂行しようとしている。

 3月29日、王者オリックスとの開幕戦から挑戦は始まる。まずはV奪回の、そのさらに先から見据えた。「めざせ世界一」につながる道を、思いを小久保監督は、熱弁した。(井上 満夫)

 〇…小久保監督が宮崎空港で開かれた歓迎セレモーで“オリ退治”を誓った。「ライバルであるオリックスが先ほど宮崎入りしましたが、打倒オリックスを掲げながら1カ月、充実したキャンプを送りたいと思います」と4連覇阻止に意気揚々。「今年こそV奪回できるようにチャレンジャーとして頑張っていきます」と力強くファンに約束した。

 〇…“小久保ルール”が制定される。全体ミーティングで小久保監督は「全体練習は帽子をかぶる。チームプレーはユニホーム着用。どれだけ寒くても下でしのげるようにしてもらう。ウオーミングアップ中はマーカーからマーカーまでしっかりやる。勝利の女神は細部に宿るというのが、勝負哲学」など2軍監督時代の考えを1軍でも踏襲する。また、グラウンド外でも喫煙制限を行うといい「喫煙の問題は話しました。キャンプは全体練習までとランチ後、全体練習終了後がOK。それ以外は我慢してくれ。愛煙家の人たちはトライしてくれといいました」と明かした。

おすすめテーマ

2024年02月01日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム