阪神・岡田監督 「連覇、それ一点」宜野座キャンプ地入りで堂々宣言「去年より今年の方が勝ちたい」

2024年02月01日 05:15

野球

阪神・岡田監督 「連覇、それ一点」宜野座キャンプ地入りで堂々宣言「去年より今年の方が勝ちたい」
沖縄の宿舎で歓迎を受ける阪神・岡田監督(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 プロ野球は1日に、沖縄、宮崎両県で10球団がキャンプインする。沖縄県・宜野座村の「バイトするならエントリー宜野座スタジアム」を1軍の拠点とする阪神は、岡田彰布監督(66)らが1月31日、キャンプ地入りをした。目標は「連覇、それ一点」と宣言。球団初のセ・リーグ連覇を達成するために、新戦力の発掘を意味する「底上げ」をテーマに掲げた。オープン戦は23日に始まり、公式戦は3月29日にセ、パ両リーグが開幕する。
 昨年は優勝という言葉を“アレ”に置き換えたほど、チームのことには慎重に構えがちな岡田監督が、初めて大号令をかけた。1日のキャンプインを控え、沖縄県内の宿舎で行われた全体ミーティング。自身が阪神の監督に就任した03年オフ以降、初めて口にしたV宣言だ。関係者によると、選手、スタッフへの約10分のスピーチで、こう訴えた。

 「タイガースは(セ・)リーグで連覇した経験がない。今年の目標は、それ一点。143試合が終わって、最終的に一番上にいたい。去年より、今年の方が、俺は勝ちたいと思っている」

 それほど、20代が中心の今のチームに自信があるということだ。だからこそ、このキャンプのテーマを「底上げ」とした。18年ぶりリーグ制覇、38年ぶり日本一に貢献した昨季の主力は十分に力がある。必要なのは、プラスアルファをもたらす存在。野手では、育成からはい上がった野口、未来の主軸候補の前川、井上が候補。投手では、大器の門別、新加入のゲラ、先発を争う富田、昨年12月の現役ドラフトでオリックスから移籍した漆原らに期待がかかる。

 「(昨年)11月の秋季キャンプに見極めて、それで1軍キャンプに連れてきているわけやから。若いのは伸びしろがある。オフの間でどれだけ力を付けたか、楽しみよ」

 目をかけているからこそ、埋もれさせるわけにはいかない。「1軍レベルに達していない選手もいるからな。その辺は当然、個別練習で底上げをせなあかん」。近本、大山、中野、木浪らの実績組には「どこに合わせるとかじゃないからな。1年間バテないような体力づくりのキャンプになると思う」と放任を言い渡したのとは対照的に、ダイヤの原石はとことん磨き上げる考えだ。

 監督復帰1年目の昨季は、テーマを「見極め」とした。グラウンドの隅々まで目を光らせた結果、未知数だった村上、大竹が劇的な飛躍を遂げ、木浪は復活を果たした。同じように台頭する選手が今年も出てくれば、アレンパ(アレ+連覇)に近づく。それこそが指揮官が描くシナリオだ。(倉世古 洋平)

≪岡田監督キャンプ前日アラカルト≫
 ☆04年 「去年、優勝してオフのいろんな行事で話しているから、あらたまって、そういうこと(V宣言)は言ってない」

 ☆05年 「去年の反省を踏まえて、今年は絶対に勝つという気持ちを持ち続けていこう」

 ☆06年 「張り切りすぎるな、気負って練習するな、ということは言うたよ」

 ☆07年 「アピールって言葉は好きじゃないから。選手にはもう一回、自分の力を見つめ直してほしい」

 ☆08年 「足りない部分とやりたいことを、コーチとコミュニケーション取ってな。好きにやってくれたらええよ」

 ☆23年 「本当に使える選手は35~36人くらいやな。そのへんを(キャンプでは)見極めることや」

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