楽天・マー君 35歳張り切りブルペン26球 球団創設20周年イヤーに日米200勝へ右肘回復順調

2024年02月01日 05:30

野球

楽天・マー君 35歳張り切りブルペン26球 球団創設20周年イヤーに日米200勝へ右肘回復順調
今江監督(右端)が見つめる中、ブルペンで投げる田中将(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 プロ野球は1日に宮崎、沖縄両県で10球団がキャンプインする。沖縄県金武町の1軍でスタートする楽天・田中将大投手(35)はキャンプイン前日に決意のブルペン入り。日米通算200勝まであと3勝としている右腕は、昨年10月の右肘手術の影響も感じさせず、軽快に26球を投じた。オープン戦は23日に始まり、公式戦は3月29日にセ、パ両リーグが開幕する。
 気温23度。穏やかな気候の中、田中将はキャンプ地のブルペンで捕手を立たせ、感触を確かめるように26球を投げ込んだ。キャンプイン前日の自主トレで決意のブルペン投球。「順調にきている。力感は別にして傾斜から負荷をかけていく方がいいかなと思った」と笑顔で汗を拭った。

 メジャーから古巣に復帰した21年から昨季までの3年間で計20勝。昨年10月には右肘のクリーニング手術を受けた。ファンの脳裏に焼き付く、かつての輝きを取り戻すため、1月の自主トレ期間中から傾斜を使った投球を継続。11月で36歳の年男で、岸に次ぐチーム2番目の年長右腕は横で投球していた若手の内にも声を掛けるなど、精神的支柱としての自覚もにじませた。

 球団創設20周年の節目の年。この日、チームは4試合で着用するアニバーサリーユニホームを発表した。東北6県の形が一体になったデザインを重ねた「東北の絆」が表現された戦闘服。モデル役も務めて「日本一になってから、空いてしまっているので、今年こそは、そこを獲れるように」と誓った。

 東日本大震災から2年後の13年に球団創設初のリーグ優勝と日本一。当時はエースとして無傷の24勝と圧倒的な成績を残した。すっかりベテランとなったが、日米通算200勝の偉業まで残り3勝と、まだまだ老け込むわけにはいかない。同じくモデル役を務めた小郷から「今年20周年、田中さんに200勝を達成してもらえるように、何とかサポートできれば」と振られ「よろしくお願いします」と照れ笑いで応えた。

 ブルペン投球を見守った今江監督からは「手術明けだから焦らないで」と声を掛けられたが「投球のレベルをしっかり上げて、開幕ローテーションをつかみ取らないといけない」と覚悟も示した田中将。かつて「神の子」と呼ばれた男が、再び東北に歓喜を届ける。(花里 雄太)

 ≪20周年記念ユニ4試合で着用≫アニバーサリーユニホームは「20th サンクスマッチ」と銘打たれた5月25日の日本ハム戦、6月2日のヤクルト戦、同29日と7月14日の西武戦のホーム4試合で着用予定。当日の観戦チケットを持った先着2万人にプレゼントされる。また3月29日からの西武との開幕3連戦などでの「楽天イーグルス20th展」の実施や「20th アニバーサリーロゴ」も発表された。

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