前橋育英の荒井直樹監督がU18代表コーチ就任 小倉監督とタッグに「野球界で一番尊敬」

2024年02月22日 18:13

野球

前橋育英の荒井直樹監督がU18代表コーチ就任 小倉監督とタッグに「野球界で一番尊敬」
22日、前橋育英の練習を指導した荒井監督(撮影・柳内 遼平) Photo By スポニチ
 前橋育英(群馬)の荒井直樹監督が22日、侍ジャパンU18高校日本代表のヘッドコーチに就任した。
 荒井監督は02年から同校監督を務め、高橋光成(現西武)を擁した13年夏には全国制覇を果たした。この日、荒井監督は前橋育英の練習を指導。元日大三(東京)監督の小倉全由監督とのタッグに「野球界で一番尊敬している方ですので一緒にやれることがありがたいです。代表はいろいろなチームから選手が来るので、どう合わせていけるかがコーチの役割になる。期間が短い分、会話が大事になると思います」と語った。

 U18高校日本代表は、昨年9月に台湾で開催された「第31回WBSC U18ワールドカップ」で初優勝。同大会限りで馬淵監督が任期を終え、12月には後任として2年の任期で小倉監督が就任していた。代表チームは甲子園出場校を中心に全国から有力選手が招集され、短期間の練習を経て本戦に臨む。荒井監督は「当たり前のこと、分かっているだろうということを確認することが大事になってくる」とミスの許されない短期決戦での勝負を見据えた。その上で「小倉監督がどんな野球を目指すか、選手に伝えていく。まずはそこからですね」とチーム一丸で戦う構えだ。

 小倉監督と荒井監督はともに甲子園大会優勝を経験した名将。荒井監督は「小倉監督は選手との距離が凄く近い。選手に寄り添って指導されるところが共感できます。以前、試合をした際には“ベンチのどこの立っているのだろう”と探しても見つからなかった。そしたらベンチに座っている選手の中にいらっしゃった。それくらい自然に選手と寄り添っていた。本当に凄いと感じました」と思い出を振り返った。

 荒井監督も同じく選手に寄り添うスタイル。前橋育英では一体感のあるチームづくりで勝負強さを発揮してきた。「監督1人対部員の51人じゃなくて、監督1人対部員1人×51と思っています」と1人1人に向き合う重要性を強調。再び世界一を狙うU18高校日本代表が新体制でスタートを切る。(柳内 遼平)


 ◇荒井直樹(あらい・なおき)1964年(昭39)8月16日、神奈川県横浜市生まれの59歳。日大藤沢(神奈川)では投手を務め、3年夏の神奈川大会で、2試合連続ノーヒットノーランを達成した。卒業後にいすゞ自動車で投手を3年間務めた後、野手に転向。13年間プレーし、7度都市対抗野球に出場した。その後、日大藤沢で監督を3年間務め、99年に前橋育英のコーチに就任。02年から同校監督を務め、高橋光成(現西武)を擁した13年夏には全国制覇を果たした。

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