阪神・大山 亀山つとむ氏に語った“アレンパ”への決意 3つの「つなぎ役」になる

2024年02月22日 05:15

野球

阪神・大山 亀山つとむ氏に語った“アレンパ”への決意 3つの「つなぎ役」になる
亀山氏(右)に「アレンパ」を誓った大山(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 阪神・大山悠輔内野手(29)が本紙評論家の亀山つとむ氏(54)と対談し、3つの「つなぎ役」に名乗りを上げた。昨季同様、4番としての試合を決める一打に加え、四球や出塁も重視。打線の核にも、つなぎ役にもなる。また、何事も「やり切ること」を貫き、その姿勢の後輩への継承に意欲。チームメートととも「いいライバル、仲間」としてつながり続け、連覇へと猛進する決意も述べた。 (取材・構成=八木 勇磨) 
 【大山─亀山氏 対談(1)】

 亀山 今までの日本の野球の「4番像」は、ワガママにボカーンと打つ、みたいなイメージがあるけど、大山選手はつないで還せる新スタイル。点を取るためには何でもやる、という意識はある?

 大山 ありますね。セ・リーグの他の4番打者を見ても…どれぐらいですかね…計り知れないぐらい差があるので…。

 亀山 いや、負けてないよ!これは私が声を大にして言わせていただく。

 大山 でも僕はそう思ってやっています。だったら僕のできることってなんだろう、と考えた時に「4番」という打線の中心、真ん中にいるので、そこで簡単にアウトになってしまったり、流れを切ったりしてしまうと「打線」にはならない。四球もそうですし、塁に出ることで本当の意味の「打線」になるというのは分かったので、得点のバリエーションや自分の中での引き出しを多くつくることによって、打席に冷静に入れるように、ずっと練習しています。

 亀山 4番が全力で常に走り切ることをやっているから、打線が締まっている。何でも最後までしっかりやり切る、ということは意識していた?

 大山 僕が入団した時に、先輩がそうしていたのを見て、“僕もこうしないといけないな”と勉強させてもらったので、まだまだですが、今度は僕が伝えていかないといけない立場になってきたのかなと思います。その姿勢を見て、後輩がまた“自分も”と思ってくれれば凄くうれしいです。そして、今度はその後輩が、また次の後輩に伝えていってもらえるように「伝統」じゃないですけど、そういうものをどんどんつないでいく大切さはあると思います。

 亀山 我々の世代から見たらギャップがあるけど、近い世代で伝えていくのが一番理想だと思う。佐藤輝選手や森下選手ら、若い選手たちとのコミュニケーションはどう?

 大山 私生活の話というのは凄く多いです。いい意味で友達のような関係ですが、最低限の礼儀というのは、ここまで(野球を)やってきてみんな分かっています。やっぱり友達っていろいろ話しやすいじゃないですか。先輩と後輩という関係性ですが、そういった(近い)距離感を僕はつくりたいなと思っているので“どうしたらいいかな”というのを考えたりはしますね。

 亀山 大山選手たちが声をかけやすい距離感まで下りていって、下の選手たちが“気付く”ということが大事なのかな。

 大山 僕から“こうしろよ”ということは言わないですね。“こう思うけど、どう?”というように、一緒に考えるということも大事だと思います。そうすることで、逆に僕が気付くこともたくさんあるので、そういう関係でもいいのかなと。でも、この世界で生きていく上では、礼儀は大事ですし(干渉が)行き過ぎてもダメですし、そこら辺の難しさはあると思いますけど、そういうコミュニケーションは大事だなと思います。

 亀山 それがチームワークや一体感につながっているのかな。

 大山 (単なる)仲良しというわけでもないですし、いい意味でライバル、仲間で、本当にいい距離感を保てているのかなと思います。そこは昨年1年間、つながれた、つなぐことができた一番の要因かなと思います。一つ間違えたら、一気に崩れることはありますけど、いい距離感を保てるように、僕とか近本、木浪という面々がまとめていく必要あるのかなと思います。
=(2)に続く=

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