高校野球新基準バット なぜ価格アップ?なぜ打球音高い? 理由を解説

2024年02月27日 15:57

野球

高校野球新基準バット なぜ価格アップ?なぜ打球音高い? 理由を解説
神奈川県横浜市の日本シャフト株式会社横浜工場で製造されたバット(撮影・柳内 遼平) Photo By スポニチ
 日本高野連、製品安全協会、全日本バット工業会は27日、神奈川県横浜市の日本シャフト株式会社横浜工場で、報道向けの「新基準金属製バット製造工場見学」を開催した。
 
 高校野球の対外試合が解禁される3月2日を前に、新基準金属製バットに関する理解を深めることを目的に実施。高校野球の金属バット使用に関する変遷、新基準の目的、概要や安全基準の概要、従来基準との変更点、評価方法などが資料を用いて説明された。

 【新基準バット3つのなぜ?に対する解説】
(1)新基準バットの価格は従来より上昇したのはなぜ。従来は2万5000円~3万円くらいだったが、新基準バットは3万5000円くらいに上昇している。

 新基準バットでは打球部を従来の3ミリから4ミリの肉厚となった。そのため肉厚部をつくるための行程が増えた。また、新基準で新たに設定された項目があり、管理ポイントが増えている。そして、物価高で諸費用の値段が高騰していることも影響しているため、従来のバットより価格が上昇した。

(2)なぜ従来のバットより打球音が高くなる傾向にあるのか。

 新基準バットは打球部付近が肉厚になることにより、剛性が上がり、打球音が高くなる傾向となっている。音響対策の手段として先端キャップの装着、バット内部にスポンジを挿入することもある。

 (3)新基準では新たに設定された先端部の強度基準が従来よりも低くなっている。なぜか。

 打球部付近が肉厚設定のため亀裂が入りにくい。一番避けたいのはテーパー部(バットが細く曲線になっている箇所)付近で折れること。周囲に危険を与える恐れのある折れる事態が発生する前に、製品寿命を知るためにもバット先端部付近での亀裂を誘発させる狙いがある。

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