2度目のひじの手術から復帰を目指すメイ、ビューラーと大谷含め、ドジャースはいかに対処するのか

2024年02月27日 10:51

野球

2度目のひじの手術から復帰を目指すメイ、ビューラーと大谷含め、ドジャースはいかに対処するのか
笑顔を見せる大谷 (撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 オレンジカウンティレジスター紙のビル・プランケット記者が2度のひじの手術からの復帰を目指すダスティン・メイ投手(26)について特集している。198センチの長身メイは16年ドラフト3巡指名の生え抜き。平均球速97マイルの剛腕だ。変化球はカーブとカッター。19年にメジャーデビューを果たし、主に先発起用、通算成績は12勝9敗、防御率3・10だ。
 だが、肘のケガに泣かされてきた。21年に5試合23イニングに投げたところで、右肘のじん帯を痛め、5月12日ひじ側副靱帯再建術(通称トミージョン手術)を受けた。15カ月間のリハビリに耐え、22年8月に復帰登板。その年6試合に先発、30イニングを投げ、2勝3敗、防御率4・50だった。

 「感じはあまり良くなかった。投げる度に痛かった。みんながトミージョンの後は痛むけど、ある日カチッとはまってうまく行くと言っていた。その時を待っていたけど、良くなるどころか、むしろ悪くなった」と振り返る。

 23年は開幕から先発で、9試合48イニングに投げ4勝1敗、防御率2・63、WHIPは0・938の好成績だった。だが痛みはあった。5月17日最後の試合では球速が93マイルに落ち、1イニングで降板した。MRIによる診断の結果ひじの屈筋腱に損傷があるとわかった。7月に屈筋腱とじん帯の修復手術を受け、移植もした。再び12か月間のリハビリが始まった。

 メイはプランケット記者に「2度目の手術が必要だとは聞きたくなかった。一つ目はまあ理解できる。直せば大丈夫、健康であればまた戦えると思った。ところがまた同じことが起きた、胸が張り裂けるような思いだった」と明かす。2度目の手術の後は医療関係者にたくさん質問をして、ひじの機能や、リハビリについてたくさん学んだ。現在は週に4回、平地で約27メートルの距離でキャッチボールをしている。マウンドに上がるのは早くても4月下旬。そのあと打者相手に投げる。ケガのぶり返しがなければ、メジャーのマウンドに8月か9月には立てるかもしれない。ドジャースのブランドン・ゴームズGMは1年前、やはり2度目の肘の手術から復帰しようとしていたウォーカー・ビューラーと同じく、注意深く見守っていきたいと言う。

 「リハビリで強度を加えるごとにしっかりモニターしていきたい」。まだ26歳は若い。長期的に見て先発投手を続けるかどうか、メカニックを変えるかどうかなども検討したい。2度目の手術を受けた投手もメジャーで増えつつある。ドジャースだけでも今現在、ビューラー、メイ、そして大谷翔平。知見を深め、よりよい対処法を見つけ出していかねばならない。メイはシーズン終盤の復帰を目指しているが、戻っても先発の枠が開いていないかもしれない。しかしながらメイは「自分の頭の中では先発、先発であり続けたい。身体さえ問題なければローテーションにいられると思う」と話している。調停権を持つメイは24年の年俸については213・5万ドル(昨季は167・5万ドル)で合意している。

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