阪神・佐藤輝 計515分の特守効果だ!!鬼ノックで三塁守備強化、パンパン下半身で打撃も好調

2024年02月27日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 計515分の特守効果だ!!鬼ノックで三塁守備強化、パンパン下半身で打撃も好調
特守をする佐藤輝(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 大爆発への準備はバッチリだ。阪神・佐藤輝明内野手(24)は26日、全体練習後に今キャンプ8度目の特守に臨んだ。課題に挙げられている三塁守備強化を、初日から最終盤まで徹底した。4年目の飛躍に向け、打撃もここまで実戦8試合で打率・500、2本塁打、4打点と絶好調。きょう27日の沖縄・宜野座キャンプ打ち上げを前に、岡田監督は守備面の成長を評価するとともに、打撃向上についても「特守効果」と称えた。
 191本目のゴロを捕球して二塁にストライク送球すると、佐藤輝は両手を挙げて大喜びした。「半ドン」で終わるキャンプ打ち上げを翌日に控え、一日練習の最終日に1時間にわたる特守。充実の笑みがこぼれた。

 「しっかりやってきたので、だいぶんうまくなってきているんじゃないかと思います。腕を使うタイミングとか、足の運び方とかですね。スローイングもコツとか見つけて、うまくなっていると思います」

 首脳陣から今春最大のテーマの一つに挙げられていたのが、昨季20失策を記録した佐藤輝の三塁守備強化。キャンプ中は8度の特守で計515分間、つまり8時間35分もサブグラウンドでノックを受け続けた。三遊間のゴロを追いかけ、ライン際の長打コースには逆シングルでの捕球を繰り返した。「ノックを打つ馬場コーチは鬼?」との問いかけに「はい」と苦笑い。第2クールではOBで臨時コーチの鳥谷敬氏に2度の密着指導を受け、20日はサムスンとの練習試合に出場した後に1時間も居残った。

 「いやあ、疲れました。学生時代は分からないですけどプロに入ってからの4年間では一番、守備練習したと思います」

 岡田監督は一度も特守をチェックすることはなく、馬場&藤本の両守備走塁コーチに一任。ただ、日々の報告に耳を傾け、ノックや実戦でも上達を確認している。昨季から、時には厳しい言葉で発奮を促してきた指揮官は、実感を込めて言った。「守備は、良うなったよ。送球とかな。捕ってからの足の運びとかな。ちゃんとステップ踏めるもんな」。ここまで実戦8試合出場で失策ゼロ。さらに、打率・500(18打数9安打)、2本塁打、4打点の打撃にも好影響が表れていると強調する。「特守効果は絶対に打撃にもプラスやと思うよ。下半身が強くなるし、あんま変な空振りないもんな」と目を細めた。

 3月2日の日本ハム戦(札幌ドーム)からオープン戦が本格的にスタート。特守はひとまず終了だが、佐藤輝は向上心を持ち続けていく。

 「あと1カ月しっかりと練習して開幕を迎えたい。まあ(失策の)数は気にせずアウトを取るという考えでやっていきます」

 砂で少し黒く汚れたユニホーム姿。精かんな表情。パンパンに張っている下半身。全て成長の証だ。(畑野 理之)

 ○…佐藤輝の今キャンプの全特守でノックを担当した馬場内野守備走塁コーチは「本人に自覚が出て、やろうという姿が見えたのが一番」と収穫を実感。技術的な進歩については「送球が雑だったが足を使って捕ること、そしてちゃんと(足を)入れ替えて一塁に投げられるようになった。今の投げ方ならスローイングミスはなくなるんじゃないかな」とした上で「実戦でどう対応していくかが大事」と話した。

≪岡田監督の今キャンプ輝評≫
 ☆2月1日 キャンプ初日、新打法でのフリー打撃、77スイングで柵越え5本に「良かったよ。そんな悪なかったよ、今日な」。課題の守備には「そんなのは反復練習やんか。受けた数ほどうまなるわ」。

 ☆8日 第2クール最終日「順調と違うんかな。去年よりは、だいぶバットを振ってるよな」と変化を認め「これから先の野球人生で一番大事な一年やと思うよ。ガンといってしまうのか、またホームラン20本ぐらいで終わってしまう選手なのかっていうな」と期待。

 ☆23日 豪快な右越え2ランを放った巨人とのオープン戦後に「別にもう何もないよ、何にも言うてないやんか。使うんやから、使う選手やねんから」。

おすすめテーマ

2024年02月27日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム