阪神・森下 あるぞ侍3番 井端監督が示唆 2番・近藤から4番・村上へ続く豪華な中軸 「貴重な経験」

2024年03月05日 05:15

野球

阪神・森下 あるぞ侍3番 井端監督が示唆 2番・近藤から4番・村上へ続く豪華な中軸 「貴重な経験」
「阪神タイガース公式イヤーブック2024」で対談し、「先輩後輩の垣根を越えた仲良しトーク」のコーナーで、お宝写真を披露した阪神・森下(右)と村上(球団提供) Photo By 提供写真
 侍ジャパンは4日、あす6日と7日に行う欧州代表との強化試合(京セラドーム)に向け大阪市内の宿舎に集合した。井端弘和監督(48)は、昨年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ(CS)」に続く代表選出となった阪神・森下翔太外野手(23)の中軸起用を示唆。先発2番が濃厚な近藤から、森下を挟み、4番の村上へと続く豪華ラインアップだ。「世界一コンビ」との“競演”を糧に、3・29開幕へと弾みをつける一撃を放つ。
 森下にとって、これほど豪華な椅子はない。井端監督が2月の段階で固定を明言している「4番・村上」の前後の打順について初めて言及。注目は中軸。指揮官は、はっきりとその名を挙げた。

 「近藤選手も、昨年活躍してくれた万波選手だったり、森下選手だったりいますので」

 井端ジャパンの新打順では大卒2年目の若虎が昨年3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一戦士となった近藤と村上の間に挟まれる可能性が浮上した。2番・近藤から、森下、村上、万波と続く左右交互の中軸が実現すれば、その破壊力は計り知れない。

 「前回(11月)は若い選手ばかりだったが、今回はそういうことでもない。貴重な経験ができる。無駄にしないでやっていきたい」

 今後の世界大会も見据える井端監督の思考の中心には森下がいる。2月2日に阪神の沖縄・宜野座キャンプを視察した指揮官から「間違いなく必要な選手」と期待も寄せられた。プロ初の代表入りとなった昨年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」では3試合に出場して打率・455。初戦の台湾戦では決勝弾を放つなど、強心臓ぶりと勝負強さを発揮した。大会の“首位打者”と、外野手部門のベストナインにも選出。その若武者は冬を越え、ひと回り大きくなった。

 「(今回も)そういう(チャンスの)ところで打てたらいいアピールになる。ただ、そこにこだわりすぎず自分のプレーを淡々とやっていく」

 目の前の一投一打に懸ける。欧州撃破は、シーズン開幕の「3・29」に通じる単なる通過点でしかない。「無理に120%出そうとせず、できる範囲で最高のパフォーマンスをしたい」。日本の背番号1を付ける勇姿を目的に、多くの野球ファンが京セラドームに集う。ペナントレースさながらの熱気が充満するだろう。今後しばらく寒空の昼間にオープン戦が続くことを思えば“プレ・開幕戦”の様相を呈する。

 「一度シーズンの感覚も味わえると思う。たくさんお客さんが入った中でプレーするのは刺激も多い」

 決戦の舞台は勝手知ったる第2の“本拠地”。猛虎での快進撃、そして11月の「プレミア12」へと続く第一歩を豪快に踏み出す。(八木 勇磨)

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