超異例!阪神新人投手が甲子園OP戦5試合で「お披露目登板」 岡田監督「1回投げさせたらええ」

2024年03月05日 05:15

野球

超異例!阪神新人投手が甲子園OP戦5試合で「お披露目登板」 岡田監督「1回投げさせたらええ」
阪神・石黒 Photo By スポニチ
 阪神の新人投手が、甲子園開催となる5日からのオープン戦5試合で、「本拠地お披露目登板」をすることが4日、わかった。ドラフト5位・石黒佑弥投手(22=JR西日本)、同6位津田淳哉投手(22=大経大)は確定で、育成1位の松原快投手(24=日本海・富山)も可能性がある。既にオープン戦では2試合に登板したドラフト2位の椎葉剛投手(21=四国・徳島)を入れた新人4人がオープン戦デビューをすれば、球団では異例の多さとなる。岡田彰布監督(66)ならではの育成術とファンサービスで、虎投手陣の未来は明るい!?
  おいそれとは上がれない虎党が入った甲子園のマウンドで、1年目から投げられる。歓声も重圧も、経験した全てが選手生活の糧となるはずだ。岡田監督の狙いはそこにある。24年の甲子園初ゲームとなるきょう5日の楽天戦。そこから続く10日の巨人戦までの本拠地5試合を、新人お披露目の場とする計画だ。

 「(5試合の)最後はちょっとな。8、9(日)か、こっち(甲子園)では1回投げさせたらええから、新人とかを」

 現在は2軍で過ごすドラフト5位の石黒、同6位の津田は確定で、育成の松原も呼ばれる可能性がある。故障防止で投球を控える同1位の下村以外の同期が、8、9日のヤクルト戦を軸にして今週のどこかで聖地デビューをする。これは、岩崎、岩貞らの救援陣が2軍で調整登板することで枠が空くことが理由だが、それを将来への投資として埋めるところが知将らしいマネジメントだ。

 喜ぶのは新人だけではないはず。ファンは、10日に設定されている毎年恒例の新入団選手紹介だけでなく、今年は1週間のどこかでパフォーマンスを目撃できる。ルーキーが投げる後方のスコアボードには、チャンピオンフラッグがはためく。ロマンと優勝の優越感に浸りながら観戦できる虎党は、至福の時間を過ごすだろう。岡田流の人材育成術は、とっておきのファンサービスでもあるのだ。

 既にオープン戦2試合に登板した椎葉に続いて、石黒、津田、松原を入れた新人4投手が今春のオープン戦で投げれば、球団では極めて異例の事態になる。新人3人が投げたケースだけでも舩木聖士、中ノ瀬幸泰、林純次が投げた96年までさかのぼらなければならない。降雨中止で計画に狂いが生じない限り、スタンドは甲子園デビューラッシュで盛り上がりそうだ。

 《津田は空気に、のまれないように》阪神・津田は甲子園デビューを心待ちにした。「もしチャンスがあるなら、しっかり準備して臨みたい」。前回2月25日の2軍戦・韓国ハンファ戦では1回3安打も自責点1。既に2日の練習では初めて聖地に足を踏み入れるなどオープン戦初登板へ向けて準備を進めている。「(甲子園の)空気にのまれないようにしたい。球場を見渡したらそうなってしまう気がするので、しっかりキャッチャーを見て、集中力を高めていきたい」とイメージトレーニングにも努めていた。

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