日鉄ステンレスが連覇 高卒2年目、武藤8回1失点好投「うまく修正できた」

2024年05月03日 06:00

野球

日鉄ステンレスが連覇 高卒2年目、武藤8回1失点好投「うまく修正できた」
2年連続7度目の優勝を決めた日鉄ステンレス Photo By スポニチ
 【スポニチ主催第53回JABA徳山スポニチ大会最終日 決勝   日鉄ステンレス3―1ショウワコーポレーション ( 2024年5月2日    津田恒実メモリアルスタジアム )】 日鉄ステンレス(山口)が2年連続7度目の優勝を決めた。決勝でショウワコーポレーションと対戦し、2年目右腕の武藤祐介投手(19)が先発。8回5安打1失点の好投で勝利を引き寄せた。日鉄ステンレスの優勝は前身の新日鉄光、光シーガルズ、日鉄ステンレス山口シーガルズ時代を含めれば14回目。
 日鉄ステンレスの高卒2年目、武藤が躍動した。「2回に球が浮き失点したがうまく修正できた」。体重移動を意識し、低めに集めることで3回から5回までは打者3人で料理。堅守に打線も応えて6回に黒田の二塁打と田中の右前適時打など2点を勝ち越した。

 チームは若返りが進行中。昨年は新人14人が加入したがその一人である武藤は球威は非凡だが、制球に難があった。だが、プロ野球のダイエー、オリックスでプレーした土井雅弘コーチの指導で急成長。「上体が突っ込む悪いクセをシャドーピッチングで修正した」と投球のばらつきをなくし安定した。

 今季加入した5人のうち日大出身の3番・林は準決勝で3回の適時打など2安打の活躍。「1年目で受賞できてうれしい」と打率・538で首位打者賞を獲得した。元巨人の高村良嘉監督は「若い選手が活躍すると活性化する。武藤は変化球でストライクが取れるようになった」と若武者の成長に目を細めた。若い力で昨年は秋の日本選手権出場を果たしたが、今季は都市対抗とのダブル出場を狙う。 (中島 泉)

 《気持ちで負けた》<ショウワコーポレーション>初の決勝進出も5安打1得点と沈黙し、初優勝を逃した。「気持ちの優しさが出てしまった。企業チームにぶつかっていく迫力がまだ足りない。レベルアップしないと」とプロ野球ソフトバンク、中日でプレーした亀沢恭平監督。昨年は全日本クラブ選手権で優勝し、社会人日本選手権に初出場した勢いを生かせなかった。

 ▽最高殊勲選手賞 武藤祐介(日鉄ステンレス)
 ▽敢闘賞 北尾拓磨(ショウワコーポレーション)
 ▽首位打者賞 林拓馬(日鉄ステンレス)13打数7安打、打率・538

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