ドジャース・大谷 26年WBC出場意欲「選んでもらえるようにトップ層に居続けることが大事」

2024年05月29日 01:30

野球

ドジャース・大谷 26年WBC出場意欲「選んでもらえるようにトップ層に居続けることが大事」
雨の中、キャッチボールをする大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 ドジャースの大谷翔平投手(29)が27日(日本時間28日)、改めて侍ジャパンが2度目の連覇を狙う26年の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場意欲を示した。昨年9月の右肘手術のリハビリも順調。23年大会では投打フル回転で世界一奪還に貢献した男は、投手復帰の25年を経て再び二刀流で世界の頂点を狙う。敵地でのメッツ戦は雨天中止となり、28日(同29日)にダブルヘッダーが組まれた。
 雨天中止が発表される直前に設けられた敵地ニューヨークでの囲み取材。23日に準決勝、決勝が前回と同じマイアミで開催されることが発表された次回のWBCに関する質問が飛ぶと、大谷は「“出たい”で出られるところではない。選んでもらえるように、まずはトップ層に居続けることが大事」と言った。

 初出場の昨春WBCでは投打二刀流で侍ジャパンを頂点に導きMVPも受賞。決勝の米国戦では9回に登板し、当時エンゼルスで同僚のトラウトを空振り三振に斬って胴上げ投手となった。決勝を終えた直後に次回大会について「出たい。僕自身が一定のレベルに居続けるのが条件。最善の努力をしたい」と語っていたが、日の丸への思いは不変だった。

 昨年9月に右肘手術を受け、25年の投手復帰を目指してリハビリ中。この日は練習中から雨が降ったが、予定通り屋外のブルペンでキャッチボールも行った。現在は最大60フィート(約18メートル)の距離で最速80マイル(約129キロ)で投げているとし「一つ一つのステップを踏んでいく時期。焦ることなく次のステップをしっかり踏みたい」と語る。31歳を迎える26年大会は再び投打二刀流で06、09年大会以来、2度目の連覇を狙う。

 19日には前回大会の同僚で日本ハムの背番号11の先輩であるパドレスのダルビッシュが日米通算200勝を達成。本人から早めに達成したいという思いを聞いていたことも明かし「素晴らしいことだし、偉大な記録」と称賛する。年齢を重ねても衰え知らずの右腕。次回大会で2度目の“共闘”も期待される。

 16日のレッズ戦の一塁走者でけん制球が当たって打撲した左太腿裏の状態は「だいぶ感じはいい」と説明し、打撃に関しても「そこまで(影響は)ない」と言う。自身は8試合連続ノーアーチでチームも5連敗中だが、切り替えて前に進む。(笹田幸嗣通信員)

 《大谷とWBC》日本ハム時代の17年大会は右足首痛のため大会直前に参加を断念。エンゼルス時代の23年大会で念願の初出場を果たし、打者では23打数10安打で打率・435、1本塁打、8打点、投手では2勝0敗1セーブ、防御率1・86。投打二刀流で日本を14年ぶりの世界一に導き、MVPに輝いた。

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