ソフトバンク・柳町「必死に一打席に集中」 開幕2軍も昇格即、追加点を演出

2024年05月29日 06:00

野球

ソフトバンク・柳町「必死に一打席に集中」 開幕2軍も昇格即、追加点を演出
<巨・ソ>7回、安打を放つ代打・柳町(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク2-0巨人 ( 2024年5月28日    東京D )】 ソフトバンクの柳町が、自らのバットで“開幕戦”を祝った。
 「お客さんの歓声が凄く、さらに集中できました。必死に一打席に集中しようという気持ちでいけました」

 この日、慶大の後輩・広瀬とともに今季1軍初昇格。出番は1―0の7回1死だった。先発・有原の打席で代打として初出場。フルカウントから巨人・船迫の6球目外角直球を引きつけて左前にはじき返した。この今季初安打を起点に1死満塁から柳田の遊ゴロでの追加点につながった。

 今季45試合目に、ようやく出番は訪れた。昨季は116試合に出場したが、今季は激戦の外野争いから漏れ、開幕2軍。ただ、ウエスタン・リーグでは打率・333、1本塁打、17打点と好調を持続し続けていた。今月10日に筑後ファーム施設を訪れた小久保監督からは「我慢しといて。辛抱して待っておけ」と声をかけられた。

 満を持して代打要員が必要となる敵地の交流戦でお呼びがかかり、きっちり仕事をした。指揮官は「彼はファームで腐ることはないでしょうがモチベーション高くやってきた。やっと来た1打席目でヒット。いい顔してましたね」と称える。

 柳町は言った。「いろんな思いはあって“僕の中の自分に負けないように”を意識した。投げ出したくなる気持ちも踏ん張って次につなげた。また集中して思い描く打席ができれば」。歓喜は一瞬。また、準備に入る。

 《同じ慶大出身のルーキー・広瀬は迫力ヘッスラ》プロ初出場、初スタメンの慶大卒ルーキー・広瀬が無安打も大きな第一歩を踏み出した。6回2死満塁では三ゴロで一塁ヘッドスライディング。間一髪アウトになり、プロ初安打はお預け。「凄い緊張しました。何とかセーフになろうとしましたが、また切り替え頑張ります」と振り返った。小久保監督も「人生で一番緊張したんじゃないか。早慶戦より人が入っているし、彼にとって忘れない一日になったと思います」とねぎらっていた。

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