タイトルは誰の手に、赤門系ラーメン?トラウトよりすごい?…東京六大学春季リーグ戦“面白話”

2024年05月29日 08:51

野球

タイトルは誰の手に、赤門系ラーメン?トラウトよりすごい?…東京六大学春季リーグ戦“面白話”
明大・高須 Photo By スポニチ
 東京六大学野球春季リーグ戦は第7週を終え、早慶戦を残すのみとなった。優勝争いは早明両校に絞られたが、ここまでの7週の間、第1試合の両軍30分ずつの打撃練習の時間に選手の取材をしていると意外と面白い話が聞けたりする。そんな話を集めてみました。
 <トラウトよりすごい?>明大の外野手として頑張っている瀬(3年=天理)。先日、4番の横山(4年=作新学院)がヒーローとなり記者会見で高校時代に佐々木朗希(大船渡―ロッテ)からフェンス直撃の二塁打を放ったということが話題になった。その話を聞いた瀬は待ってましたとばかり話し始めた。 「ボク高校時代、秋の神宮大会で高橋宏斗投手(中京大中京―中日)から2本塁打してますから」と胸を張った。記録を調べると1本塁打だが「もう1本はポールの上を通過して間違いなく本塁打なのにファウルにされちゃったんです」と今でも悔しそう。高橋宏は昨年のWBCに最年少で選出され好投。エンゼルスの主砲トラウトからも三振を奪った。そこで瀬は「そうなんです。トラウトも三振する投手から本塁打。結果、ボクの方がトラウトより上ってことで」と締めた。これを横で聞いていた宗山主将(4年=広陵)も思わず大笑い。島岡吉郎元監督の口癖「なんとかせい!」をもじって「なんとか瀬!」と激励を受けている男。レギュラー目指して頑張ってください。

 <赤門系ラーメン?>東立戦前、東大のエース平田(4年=都立西)と立大の平野(4年=春日)が記念撮影。「仲がいいの?」と聞くと平田は「平野と就活一緒だったんです」と説明してくれた。

 すでに内定をもらっている選手もいれば就活に忙しい選手も多い。平田もまだ内定は出ておらず授業や神宮での登板、就活と超多忙。そこに投手と外野手も兼ねる二刀流・鈴木(4年=国立)がやってきた。まだ内定の出ていない鈴木と顔を合わせると思わず「もし2人とも就活失敗したら2人でラーメン店をやろうかと思ってるんです」と仰天のプランを明かした。ラーメン好きらしく鈴木も笑いながら「そうだな」と同意。もし実現すれば「横浜家系」ならぬ「赤門系ラーメン」が誕生するかも。東大は春の全日程を終了、就活に全力投球してください。

 <タイトルは誰の手に>首位打者は早大の尾瀬(3年=帝京)の・474を筆頭に山県(4年=早大学院)印出(同=中京大中京)と早大勢がベスト3に並びこの中から誕生する可能性が高い。

 最優秀防御率は3人の争い。明大・高須(3年=静岡)が規定投球回数(試合数×2)ピッタリの26回を投げ1・38でトップ。早慶戦を残す早大・伊藤樹(3年=仙台育英)が1・57、慶大・外丸(同=前橋育英)が1・69と僅差で追う展開だ。

 残念だったのが法大のエース篠木(4年=木更津総合)。法明1回戦前まで1位におり高須が規定投球回に達して1位タイ。同2回戦で救援し1イニングを投げ再び単独トップに立った。50イニング以上投げてきた自負もあり「ボクは明治の背の高い選手(高須=1メートル92)の倍(イニングを)投げてるんですよ。倍です。だから負けたくないなあ」と言っていたが、同3回戦で高須が1回を投げて0・03差で2位に落ちて終了した。この試合、同点で後半に入り篠木はブルペンで準備、延長戦も考え待機していた。ところが明大が8回裏に2点を勝ち越し「待ってました」と高須が登板。篠木は投げる機会なく試合終了を迎えた。試合後「ゆっくり休みます」とだけ話して神宮を去った。

 篠木同様、最優秀防御率争いの常連・外丸も昨年秋、初タイトルに手が届きそうだった。ところが法明3回戦に救援した明大・蒔田(JFE東日本)が2回を抑えて規定投球回数に達し1位に躍り出た。今季も高須が最終戦で到達してトップに。2季連続で明大投手にタイトルを渡したくないとの思いは強いはず。早慶戦で外丸が意地の投球を見せるのか、十分逆転可能な伊藤樹が完全Vとタイトルの“二冠”となるのか。優勝争いとともに防御率争いも見もの。6月1日、神宮球場に集合しよう! (落合 紳哉)

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