ロッテ 朗希抹消も何の!18年ぶり9連勝で2位浮上 交流戦男・角中が待望今季1号

2024年05月29日 05:30

野球

ロッテ 朗希抹消も何の!18年ぶり9連勝で2位浮上 交流戦男・角中が待望今季1号
<ヤ・ロ>3回、2ランを放った角中(右)(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【交流戦   ロッテ5-3ヤクルト ( 2024年5月28日    神宮 )】 「日本生命セ・パ交流戦」が28日に開幕し、ロッテは5―3の5回降雨コールドでヤクルト戦に勝利し、06年以来18年ぶりの9連勝を飾った。同点の3回に角中勝也外野手(37)が決勝の1号2ラン。試合前には佐々木朗希投手(22)が上半身の疲労回復の遅れで出場選手登録を抹消されたが、そんな重たい空気も交流戦歴代最高打率を誇る「交流戦男」が振り払った。貯金を今季最多の7とし、2位タイに浮上した。
 雨のカーテンを切り裂いて打球は右翼スタンドへ飛び込んだ。1―1の3回2死一塁、角中はコンパクトなスイングで吉村のフォークを叩いた。勝ち越し2ランは待望の今季1号。狙い打ちだった。

 「一発を狙っていた。風もおあつらえ向きで、大きくない球場。練習で“今日はかち上げたら全部行くから、ホームラン打つわ”とか言っていたら、本当になって良かった」と胸を張る。吉井監督は「格好良いですね」と短い言葉で称賛した。

 交流戦には実に強い。本塁打はこれが10本目。通算615打数207安打で打率・337は、600打数以上の選手では歴代トップだ。ロッテ一筋18年目の男は「セ・リーグのピッチャーが合うんじゃないですか」と笑い飛ばす。5回にも左前打と、対戦経験の少なさも苦にしないバットコントロールは健在だ。先発した小島は昨年、交流戦開幕会見で注目選手に角中を挙げ「交流戦の打率が凄く高いので、打ってくださるんじゃないか」と話していたほど。2年越しの援護弾で、今季スタメンはまだ17試合という切り札的存在だが、相性も買われたスタメン抜てきに応えた。

 前回9連勝した翌07年に入団。25日に37歳となったベテランでも初めての大型連勝で「あまり勝っている実感はない。いつの間にか、そんなに勝ってるのって感じ」と言う。目の前の試合に集中した結果が積み重なった。

 これで日本ハムに並ぶ2位に浮上した。チームも交流戦初年度の05年から2年連続優勝など、交流戦勝率・536は12球団中2位と、交流戦に強く、ここで勢いづく遺伝子を持つ。「交流戦で成績がいいチームは、最終的に上位にいる傾向がある。順位はいいに越したことはない」。きょう29日も勝てば、プレーオフを勝ち抜きリーグ優勝を飾り、日本一まで駆け抜けた05年の12連勝以来、19年ぶりとなる10連勝。その時以来の歓喜のリーグ制覇へ、12、16年と2度の首位打者を誇る男がチームをさらに加速させた。(大内 辰祐)

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