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谷繁元信氏 現役時代に実践…3連戦の3戦目では相手打者にあえて「打たせます。なぜかっていうと」

2024年08月05日 17:55

野球

谷繁元信氏 現役時代に実践…3連戦の3戦目では相手打者にあえて「打たせます。なぜかっていうと」
元中日監督で野球評論家の谷繁元信氏 Photo By スポニチ
 今年1月に野球殿堂入りした元中日監督で野球評論家の谷繁元信氏(53)が4日放送のTBSラジオ「SPORTS BULL presents 石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)にゲスト出演。現役時代に捕手として実践していた打者との戦い方を明かした。
 この日の放送は、7月23日に収録。球宴第1戦前に行われた野球殿堂入り表彰式を数時間後に控えた当日、エスコンフィールド近くにあるホテルの一室で行われた。

 番組パーソナリティーを務めるお笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(62)を相手に、もともとは投手や三塁手をしていながら高校1年の5月に捕手に転向したいきさつなども懐かしそうに振り返った谷繁氏。

 そのなかで、捕手として成長した背景に大矢明彦氏(76)との出会いがあったことも明かした。大矢氏はヤクルト時代に名捕手として鳴らし、横浜(現DeNA)ではバッテリーコーチを務めたあとで監督となり、1998年の38年ぶりセ・リーグ優勝と日本一の礎を築いた人物だ。

 大矢氏の指導を受け、捕手としての自信を最初につかんだのは1997年、26~27歳のころ。そして、捕手の面白さが分かったのは35歳を過ぎてからだという。

 さらに石橋から「凄いなと思ったのが、配球、全部覚えてるんですよね」と言われると、「これは、まぁ、大矢さんにやらされた。やらされたんですね、最初は」と苦笑い。当時は過去の対戦など全球を記憶していたそうで「1試合終わって、1回、第1球これ、こうなりました。2球目これ。3球目これ。こうやってアウト取りました。2番誰々、1球目これ、2球目これ。9回まで言えるようになりました」とした。

 乱打戦などになると1試合で200球ぐらい受けるケースもあるが、全球覚えていたそうで「あれも訓練ですよ。最初は全然ダメでしたよ」と谷繁氏。それを全試合で繰り返し、次の対戦に備えた。

 また、自チームと対戦する前の相手打者の状態を見極め、「打ってきてない、状態の悪い選手がきたとしたら、なるべく1、2戦目はそのまんま(打撃不振を)継続させたいと思いながらやります」としながらも「3戦目の最後に、ゲーム展開によって、打たれても大丈夫だなと思えば打たれます。打たせます。なぜかっていうと、次、違うチームと当たるからです。ちょっといい感じで次の対戦にいってもらうっていう」としたたかな計算も。

 さらに「で、調子のいいバッターがきます。したら、1試合目でなんとか、3試合トータルで考えて、なるべく早く状態をちょっと落とさせるようにもっていきたいと思いながらやっていました」と話していた。

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