谷繁元信氏 現役時代に満喫した、あの大打者との駆け引き ある時「おい、分かってんな」と

2024年08月05日 18:26

野球

谷繁元信氏 現役時代に満喫した、あの大打者との駆け引き ある時「おい、分かってんな」と
元中日監督で野球評論家の谷繁元信氏 Photo By スポニチ
 今年1月に野球殿堂入りした元中日監督で野球評論家の谷繁元信氏(53)が4日放送のTBSラジオ「SPORTS BULL presents 石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)にゲスト出演。現役時代に捕手として対戦したなかで一番楽しかった打者の名前を実名で一人挙げた。
 この日の放送は、7月23日に収録。球宴第1戦前に行われた野球殿堂入り表彰式を数時間後に控えた当日、エスコンフィールド近くにあるホテルの一室で行われた。

 番組パーソナリティーを務めるお笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(62)を相手に楽しくトーク。そのなかで、石橋から「この打者は打ち取っても楽しかったし、打たれても“う~ん、すげーな”とか思っちゃうぐらい楽しかった4番バッター、誰ですか?」と聞かれた時だった。

 谷繁氏は「4番ですか…。やっぱ凄いなっていうか、この人、なんか本当に簡単にヒット打つなと思ったのは落合さんです」と3冠王を3度獲得した落合博満氏(70)の名前を挙げた。

 「中日時代ですね、落合さんが。中日と、ジャイアンツですね。アウトローでも簡単にライト前に打つんですよ。ひっかけないとかね。もう、狙い定めてライト前に。で、ここはちょっと攻めていきたいなと思ったら、やっぱ待つんですよ、きっちり。で、厳しいんですけど、腕をたたみながら。なんかねー。なんつーんですかね、あのバットの出方。おもしろい、なんか不思議な。巻きついてくるというか」と大打者の独特な打撃を振り返った。

 そして、石橋から、打席に落合を迎えた場面で一番楽しかった投手を聞かれると「盛田幸妃さん」と、1学年上で、2015年に45歳の若さで亡くなった盛田幸妃(幸希)投手の名前を挙げた。

 大魔神・佐々木とのダブルストッパーとして活躍した盛田さん。鋭いシュートで内角をバンバン攻める強気な投球が身上だった。「落合さん、シュートはイヤだったんですよ」。ある時、打者・落合が打席から捕手・谷繁に「おい、分かってんな」と釘を刺してきたこともあったとか。

 「どうしようかな」と思ってマウンドに行った当時の谷繁氏。「盛田さん。“分かってんな”って言われたんですけど…って言ったら“関係ないでしょ”って。こんな感じで。で、シュート。まぁ、おもしろかったですね、あの時」と大打者・落合との駆け引きを思い出して楽しそうだった。

 

おすすめテーマ

2024年08月05日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム