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【甲子園】健大高崎・仲本暖 上、横、下変則3パターン「千手観音投法」集大成の38球

2024年08月15日 05:00

野球

【甲子園】健大高崎・仲本暖 上、横、下変則3パターン「千手観音投法」集大成の38球
<健大高崎・智弁学園>オーバースローで投げる健大高崎・仲本(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権大会第8日・2回戦   健大高崎1―2智弁学園 ( 2024年8月13日    甲子園 )】 【声援よ君に届け】健大高崎の最速145キロ右腕・仲本暖(3年)もチームとともに目を赤くしたが、表情は晴れやかだった。4回から甲子園初登板し、1回2/3を1安打無失点。「本当に投げやすかった。聖地って呼ばれる理由が詰まっていた」と振り返った。
 鉄壁の投手陣が異例の「千手観音投法」を生んだ。抜群の球威を持つ石垣、卓越した投球術の佐藤、将来性抜群の左腕・下重賢慎(2年)らエース級の投手がひしめく。豪華な陣容の中で、どう存在感を示すか。2月に従来のスリークオーターに加え、下手投げへの挑戦を決めた。「打者の目線が変わって打ちづらい」と横手投げも加えて、上、横、下の3パターンで投げる変則スタイルが誕生した。

 茨城県神栖市出身。波崎ボーイズでプレーした中学時代は地元で逸材と騒がれた。上から投げれば145キロも出る実力を備えながら、投手としてのプライドを捨てるかのような挑戦に「これでいいのかな…」と迷ったことも。それでもキャッチボールから3種で投げ込み磨き上げ、今夏の甲子園は背番号11でベンチ入り。高校ラストゲームで初めて聖地のマウンドに立った。「今はこの投げ方にして良かったと思う」。上から34球、横から3球、下から1球の計38球が集大成だった。(柳内 遼平)

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