早実劇的サヨナラ 監督「社会人野球のような」相手投手に大苦戦も…10回自ら円陣で大声、9年ぶり16強

2024年08月15日 16:47

野球

早実劇的サヨナラ 監督「社会人野球のような」相手投手に大苦戦も…10回自ら円陣で大声、9年ぶり16強
<早実・鶴岡東> 初回、ナインに指示を出す早実・和泉監督 (撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権大会第9日・2回戦   早実1-0鶴岡東 ( 2024年8月15日    甲子園 )】 早実(西東京)が鶴岡東(山形)を延長10回タイブレークの末にサヨナラで下し、4強入りした15年以来9年ぶりに16強へ進出した。甲子園春夏通算68勝とし、報徳学園(兵庫)に並び歴代11位タイとなった。
 先発登板したエースの左腕・中村心大(2年)が5回までノーヒットに抑える好投。7回には1死一、二塁のピンチを招いたが後続を断って無失点にしのいだ。9回にも2死一、二塁を無失点で乗り切った。

 打線は0-0の7回に先頭打者の3番・高崎亘弘(3年)が左翼線二塁打。四球と犠打で1死二、三塁のチャンスをつくり、代打の松尾佑真(3年)がスクイズを試みるも失敗。続く中村も空振り三振で無得点に終わった。

 延長10回、相手がダブルスチールを仕掛けてきたが堅守で阻止。中村は足がつって手当てを受けたが、直後の攻撃で、1死満塁からその中村が勝負を決めた。

 和泉実監督は「いやーびっくりしました」と放心状態。「このチームでこういう展開は今まで1回もなかった。向こうの投手が、社会人野球の人とやってるような…上手に打たされて、自分のバッティングさせてもらえない。四球もくれないし、パーフェクト食らっちゃうかなと思うくらい上手な投手。ただ、そういう投手と対決することで、中村も触発されて。こんな成長した中村見たことない。よう放ってくれた。甲子園ってすごいところです」としみじみ。

 中村について「10回投げ切って足がつって、代打どうこうとかいろいろ考えたけれど、本人がいけると。足のつったのも治してもらって、中村にかけた。頼もしいエース誕生っていう感じでした」と目を細めた。

 10回攻撃前の円陣では指揮官自ら大声で鼓舞。「俺が頼りないからこの回で決めてってお願いしました」と笑った。

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