早実劇的サヨナラ16強！　延長10回、手負いの2年生エース中村が決めた　30年ぶり完封＆サヨナラ打

2024年08月15日 16:21

野球

早実劇的サヨナラ16強！　延長10回、手負いの2年生エース中村が決めた　30年ぶり完封＆サヨナラ打 — ＜早稲田実・鶴岡東＞延長10回裏、早稲田実・中村はサヨナラ適時打を放つ（撮影・椎名　航） Photo By スポニチ

【第106回全国高校野球選手権大会第9日・2回戦早実1－0鶴岡東（ 2024年8月15日甲子園）】早実（西東京）が鶴岡東（山形）を下し、4強入りした15年以来9年ぶりに16強へ進出した。甲子園春夏通算68勝とし、報徳学園（兵庫）に並び歴代11位タイとなった。

　先発登板したエースの左腕・中村心大（2年）が5回までノーヒットに抑える好投。7回には1死一、二塁のピンチを招いたが後続を断って無失点にしのいだ。9回にも2死一、二塁を無失点で乗り切った。

　打線は0－0の7回に先頭打者の3番・高崎亘弘（3年）が左翼線二塁打。四球と犠打で1死二、三塁のチャンスをつくり、代打の松尾佑真（3年）がスクイズを試みるも失敗。続く中村も空振り三振で無得点に終わった。

　0－0で迎えた延長10回、相手がダブルスチールを仕掛けてきたが堅守で阻止。中村は10回で144球を投げ終えて足がつり、手当てを受けた。それでも直後の攻撃で、1死満塁からその中村が勝負を決めた。

　先発投手の完封＆サヨナラ打は1994年の中越・穐谷（あきや）正人以来となった。

　▼中村　打った瞬間いったかなと思った。タイブレークで相手のミスもあったけど、やっぱり守備に助けられた。この回で決めないとなと感じていたので決められたのでよかった。足は全然大丈夫です。（今日の投球は）直球をコーナーにしっかりと投げられたのが大きかったですけど、山中のリードが頼もしかった。山中の助けが大きかった。