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【甲子園】岡山学芸館・佐藤監督“予言的中”今日は丹羽の日「丹羽の縦のボールだったらなんとか…」

2024年08月15日 14:21

野球

【甲子園】岡山学芸館・佐藤監督“予言的中”今日は丹羽の日「丹羽の縦のボールだったらなんとか…」
<岡山学芸館・掛川西>守備から戻るナインを迎える岡山学芸館・佐藤監督(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権大会第9日・2回戦   岡山学芸館 2―0 掛川西 ( 2024年8月15日    甲子園 )】 岡山学芸館(岡山)は2―0で掛川西(静岡)に勝利し、5年ぶりの3回戦進出を果たした。
 5年ぶり3回目出場の岡山学芸館は、2回1死から小田裕貴(3年)の右翼線二塁打と佐藤滉起(2年)の三塁強襲安打で一、三塁とし、田井和寿(3年)の遊ゴロの間に3走・小田が生還して先制。7回1死からは佐藤が左越え三塁打し、2死後に丹羽知則(3年)が左前適時打して加点した。

 投げては、背番号11の右腕・丹羽が130キロ台中盤の直球、スライダー、チャンジアップを低めに集め、凡打の山を築いた。初回は、連打で1死一、二塁としたが、見逃し三振、三ゴロでピンチを脱した。6回も連打で1死一、二塁とされたが、持ち味の制球力で空振り三振、二ゴロに打ち取り、リードを守り切った。

 丹羽の5学年上の兄・淳平さんは、同校が前回出場した19年夏の背番号3で、先発登板した広島商(広島)との2回戦では打球直撃で顔面を骨折。今年度から完全移行された低反発バット導入のきっかけになった。淳平さんはこの日、スタンドから声援を送った。

 10日の1回戦では、聖カタリナ(愛媛)に1―0で勝利。この日は2―0と、しびれる展開の試合をものにした佐藤貴博監督は「甲子園で2勝というのはないので、非常にうれしく思いますし、丹羽がよく投げてくれたおかげで勝つことができました。よかったと思います」と話した。試合前には「今日は丹羽の日」と話しており、「こういう100周年だったり、低反発バットに変わったり、5年前のことも含めて、今日終戦記念日だったり、なにか丹羽に回ってきたんじゃないかなと、僕の中で感じて今日、先発させたんですけれども、しっかり投げ切ってくれたと思います」と“予言的中”に笑顔。「掛川西さんは応援も凄いですし、連打が続くというところを切りたかった。凄くいい打撃をされているんですけど、丹羽の縦のボールだったらなんとか抑えられるのではと思って丹羽を先発にしました」と明かした。

 継投について聞かれると、「給水タイムの後にそろそろかなというのがあって、下手投げの栗山と沖田には6回以降は必ず行けるようにしておいてくれという話はしていました。捕手からもいつでも大丈夫ですという報告は受けていたので、あとは状況と雰囲気と流れで、代えるようにそのまま丹羽でいった方がいいと感じたので、そのまま続投させました。本人の顔が、声を掛けた時にすべてきちっと反応していたので、1人になっていないなと思ったんですね。周りにも声を掛けていましたし、私の声にも反応していたので、これはまだ丈夫かなと、そのまま投げさせました」と話した。

 そして「試合するごとに守備がよくなってきた。きょうは辛抱だよという話をして試合に臨んでいるので、その中で三塁の小田だったり、二塁の田井だったり、遊撃の高安も含めて、内外野がしっかり連係を取ってきちっと掛川西さん対策の守備を最後まで気を抜かずにやってくれた」とナインを評価。3回戦に向け、「神村学園さんは打撃のいいチーム。なんとか食らいついて、次の一戦必勝でみんなで一体感ももって試合をしたい」と表情を引き締めていた。

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