巨人・岡本和 阿部監督に続いた球団5人目7年連続20号 試合前の「あっち向いてほい」全敗で厄落とし?

2024年08月22日 05:30

野球

巨人・岡本和 阿部監督に続いた球団5人目7年連続20号 試合前の「あっち向いてほい」全敗で厄落とし?
<巨・広>8回、3ランを放つ岡本和(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人4―1広島 ( 2024年8月21日    東京D )】 2位の巨人は21日、首位を争う広島との3連戦の第2戦に4―1で逆転勝ちし、再び1ゲーム差に迫った。岡本和真内野手(28)は同点の8回に左翼席へ決勝3ラン。2試合連発で現監督の阿部慎之助以来、球団史上5人目となる7年連続の20本塁打に到達した。今カードで3連敗すれば広島にリーグ優勝へのマジック点灯を許していたが、これも阻止。22日の第3戦も制し、カード勝ち越しを狙う。
 ここぞという時の岡本和は、やっぱり強い。1―1の8回無死二、三塁。ハーンの初球153キロを捉えた。前日の敗戦、好機で2度凡退していた悔しさ、それら全てを吹き飛ばす決勝の左越え3ラン。「それまでなかなか打ってないですし、助けてもらっていたので。最後は打てて良かった」。あまり感情を表に出さない4番が、出迎えたナインと雄叫びを上げながらハイタッチした。

 「主軸を打っていて得点圏で打点をつけられていないというのは、チームに貢献できていないのと一緒。なんとか打ちたいなと思っていた」

 得点圏では8月初の安打を、首位・広島と東京ドームでは最後の3連戦という大事な一戦で響かせた。「ホームでできる直接対決は、この3試合で終わりなので特に大事」。この日もベンチ裏の打撃ケージで打撃練習を敢行。フリー打撃前のティー打撃は行わないという本拠地限定のルーティンを継続し結果につなげた。「やりたいことを裏でやっている。ビジターはなかなかできないので、ホームの時だけでもできたらいい」。ホームの利を生かし、再び1ゲーム差とした。

 勝ち運は試合に残していた。試合前練習を子供たちがグラウンドで見学。少年に「あっち向いてほいで勝ったらバットください」とお願いされた。「さすがに負けんやろと思ったら、まずじゃんけんに勝てなかった」。じゃんけんに勝てず防戦一方で全敗。快くバットをプレゼントし「運を残しといた。あれ全勝やったら多分今日打ってない」と笑った。

 自らも7年連続で20発を放った阿部監督は「凄い集中力。(自分とは)全然格が違うので、記録を伸ばしていってほしい」と脱帽。主砲も「レギュラーで出る以上は本塁打を求められていると思う。続けていけたら」と自覚をにじませた。「残り少ないですし、形とかはもう関係ない」と岡本和。目覚めた4番は止まらない。(小野寺 大)

 ≪並んでいたミスター超えた≫岡本和(巨)が決勝の20号3ラン。年度別の本塁打数を見ると、18年からは33→31→31→39→30→41→20と7年連続の20号到達になった。巨人の最多連続シーズン20本塁打以上は、プロ野球記録でもある62~80年王貞治の19年だが、岡本和の7年は阿部慎之助に並ぶ4位タイで、68~73年長嶋茂雄の6年連続を抜いた。

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