能見篤史氏 大山のバットがいい出方になっている 5番打者の状態の良さは大量得点に直結する

2024年08月22日 05:15

野球

能見篤史氏 大山のバットがいい出方になっている 5番打者の状態の良さは大量得点に直結する
能見篤史氏 Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神10ー4ヤクルト ( 2024年8月21日    京セラD )】 【能見篤史 視点】残り30試合の段階で大山の状態が上がってきた。バットがいい出方になっているから、初回の2ランだけでなく、6回の左前打も詰まってもヒットゾーンに飛ぶ。いい傾向で打席に入っている。
 大山が5番にいる効果も出ている。打線としては右左右という形でクリーンアップが組め、経験値が高く、自分の役目を理解できる大山が後ろにいるから、森下も佐藤輝も自分の打席に集中することができている。5番の一打は大量得点にもつながる。大山を中心にクリーンアップがカバーし合いながら、打線を維持してほしい。

 経験値という意味では阪神で50勝をマークした西勇の投球にも、それはあてはまる。初回は死球、3回と4回は四球で先頭打者を出したが、大崩れすることなく、試合をつくる能力を発揮した。球の高さを意識し、強弱をつけながらウイニングショットを生かす配球で、余計な失点を防いだことが勝利につながった。

 残りは30試合。岡田監督は試合後「そんなに少ないか?30試合もある」と語ったと聞いた。私も現役時代は残り20試合からが長いし、重い意味を持つと感じていた。上を追う以上は勝ち星を一つ、一つ積み重ねていくしかない。目の前の試合で個人がそれぞれの役目を果たす。その繰り返しで流れをつくってほしい。(スポニチ本紙評論家)

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