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山本由伸 5回無失点、PS初勝利の要因はチームメートからの「信じてる」 大谷からもポジティブ声掛け

2024年10月12日 12:40

野球

山本由伸 5回無失点、PS初勝利の要因はチームメートからの「信じてる」 大谷からもポジティブ声掛け
シャンパンファイト後、濡れた髪のまま会見に臨んだドジャース・山本由伸(撮影・柳原 直之) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ地区シリーズ第5戦   ドジャース2ー0パドレス ( 2024年10月11日    ロサンゼルス )】 ドジャース・山本由伸投手(26)が運命の第5戦に先発。パドレス・ダルビッシュと、ポストシーズン(PS)では史上初めてとなる日本投手の先発としての投げ合いを制した。5回2安打無失点。安定感抜群の投球内容でチームをリーグ優勝決定シリーズへと導いた。
 初回から最大出力だった。先頭のナ・リーグ首位打者のアラエスを直球を追い込み、最後はカーブで一ゴロ。今ポストシーズンで4本塁打を記録している2番・タティスも直球系で追い込み、スライダーで空振り三振。最後はプロファーを直球で二ゴロに仕留めた。初回に要した球数はわずか10球。総立ちの大観衆の、歓声を背に堂々と自軍ベンチへと引き揚げた。

 2回に味方が先制。直後の3回に1死から連打を許したが、2番・タティスをスライダーで三ゴロ併殺に打ち取り、右こぶしを握って雄たけびを上げた。4、5回は3者凡退。安定感抜群の投球で、63球で先発投手としての責任投球回をまっとうした。

 最速98・2マイル(約158.0キロ)の直球を軸に、カーブ、スライダー、スプリットなど全てが高いレベルの変化球を操って、パドレス打線を封じた。ベンチ前でロバーツ監督と力強くハグ。ベンチ内では満面の笑顔の大谷に“よくやった”とばかりに頭をなでられた。

 初のポストシーズン(PS)登板となった5日(日本時間6日)の第1戦は初回にマチャドに2ランを被弾するなど、3回5安打5失点。チームは勝ったが、不本意な投球内容だった。「なるべく早く切り替えて、きょうのこの試合に向けてやっていかないといけない」と胸に期したが、本当の意味で切り替えることができたのは、ナインからの「信頼」だった。

 「チームメートのみんなが凄く“信じてるから”とマウンドに送り出してくれたので。本当、今日いいピッチングができたのは、チームメートの皆さんのお陰だなと思います」と言葉をかみしめた。

 大谷からも「前回登板した後に、たくさん声をかけてくださりましたし、今日もポジティブな声掛けをたくさんしていただきました」と励まされた、先輩やチームメート、関係する全員に支えられての快投だった。

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