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【パCSファーストS展望】辻発彦氏 日本ハムの新庄采配 短期決戦でさらに輝く

2024年10月12日 05:30

野球

【パCSファーストS展望】辻発彦氏 日本ハムの新庄采配 短期決戦でさらに輝く
辻発彦氏 Photo By スポニチ
 旬な話題に斬り込む企画「マイ・オピニオン」。今回のテーマは新庄監督を先頭にリーグ2位から下克上での日本一を狙う日本ハムだ。CSファーストSの相手はレギュラーシーズンで18勝6敗1分けと勝ち越した3位・ロッテ。本紙評論家の辻発彦氏(65)が戦いぶりを分析し、展開も予想した。
 日本ハム打線は小技もあるし、長打もある。ロッテだけでなく次のステージで待つソフトバンクにとっても嫌なチームだ。最後まで諦めない野球がチームに浸透。リードされても9回に何かが起こる雰囲気がある。

 今年は開幕から順調なスタート。6月から7月上旬にかけて失速も、8月に盛り返した。ここ数年、CS争いの経験すらないチーム。若手が重圧に押しつぶされて落ちると思ったら、新庄監督はスクイズや重盗など、あの手この手で選手を動かして点をもぎ取り、CSを勝ち取った。

 レギュラーシーズンでは佐々木から7盗塁。足で揺さぶる野球で幻惑した。走ってくるのか?送りバントか?1球外した方がいいのか?など警戒するあまり自分の投球ができなくなって崩れることもある。1点を争う短期決戦。さらに新庄野球が生きてくるはずだ。

 キーマンは万波。7番あたりを打つことが多いが、一発で試合を決める力がある。守りでも流れを変えられる存在。球界屈指の強肩で走者を刺すプレーはスタンドを沸かせ、ベンチを盛り上げる。

 加藤貴、金村、北山で勝ち抜けば、ソフトバンク戦に伊藤、山崎…。投手の顔触れも引けを取らない。私も西武監督時代に経験があるが、ファーストステージからソフトバンクが勝ち上がってきた時に怖かったのは打力よりも投手力。打線は水ものだが投手力は勝敗に直結するからだ。先発が不足気味で抑えのオスナにも不安があるソフトバンクは日本ハムが上がってくると気持ちが悪いだろう。失うものが何もない新庄ハムが暴れそうな予感がする。

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