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終戦のパドレス「ただフィールドにいたいと…」最後までド軍の歓喜を見ていたのは期待の大型新人

2024年10月12日 15:12

野球

終戦のパドレス「ただフィールドにいたいと…」最後までド軍の歓喜を見ていたのは期待の大型新人
試合に敗れ敗退が決まり、ドジャースの歓喜を見届けるパドレスの(左から)メリル、エストラダ、ヒガシオカ(AP) Photo By AP
 【ナ・リーグ地区シリーズ第5戦   パドレス0-2ドジャース ( 2024年10月11日    ロサンゼルス )】 パドレスは11日(日本時間12日)、敵地で迎えたドジャースとのナ・リーグ地区シリーズ第5戦に敗戦。対戦成績が2勝3敗となり、地区シリーズ敗退が決まった。
 試合後、リーグ優勝決定シリーズ進出を決めたドジャースナインはグラウンドに集まり、ハグやタッチで喜びを分かち合った。

 一方、ボガーツらパドレスナインはベンチの椅子に座り、歓喜に沸く敵軍をただ、見つめることしかできなかった。

 大リーグ公式サイト「MLB.com」は終戦を迎えたパドレスナインについて報道。一人ずつグラウンドを去り、クラブハウスへ戻ったものの最後までドジャースの歓喜をベンチから見ていたのは新人・メリルだった。

 「とにかく去りたくなかった。悲しんだり、不機嫌になったりしてそこに座っていたわけではなかった。ただフィールドにいたいと思ってそこに座っていた。あっという間に終わったよ」

 クラブハウスでメディアの取材に応じたメリルは最後までベンチから敵軍を見つめた理由を口にした。

 パドレスは第3戦で2回に一挙6点を奪って勝利。対戦成績を2勝1敗とし、王手をかけた。ただ、6点を奪った次の回から打線は無得点が続き、第4戦は0-8で敗戦。この日も相手先発・山本を攻略できずにいると、後を継いだ救援陣も打ち崩せずわずか2安打で零敗。24イニング連続無得点で終戦を迎えた。同サイトによると、24イニング連続無得点はチームとして今季最長だった。

 今季メジャーデビューし156試合で打率・292、24本塁打、90打点、OPS・826の好成績を残し、新人王候補として名前が挙がるメリル。ただ、ドジャースとの地区シリーズは第2戦で3安打したものの他の4試合は無安打。17打数3安打でシリーズを終えた。

 今季を振り返り「野球への愛が深まった。野球がこんなにもエキサイティングなものなのか、そしてひと夏を過ごすとこれほど絆が築けるのか、まったく知りませんでした」と野球がより好きになり、シーズンでここまでチームの絆が深まったことを喜んだ。まだ21歳の期待の星。この悔しさを忘れず、来季はさらなる活躍を見せてくれそうだ。

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