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ソフトバンク 「無」で臨むCS男ギータで突破だ 大一番に気合「いい結果残したい」

2024年10月16日 05:00

野球

ソフトバンク 「無」で臨むCS男ギータで突破だ 大一番に気合「いい結果残したい」
ティー打撃するソフトバンク・柳田(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 ミスターCSが突破へ導く。ソフトバンクの柳田悠岐外野手(36)が15日、みずほペイペイドームで最終調整を行い、決戦に向けた進境を「無」の一文字で表現した。16日からファイナルステージが始まるクライマックスシリーズ(CS)では歴代最多の32打点をマークするなど、好相性。幾多の激闘を乗り越えてきた背番号9の大暴れに期待が高まる。
 柳田が自身10度目となるCSファイナルSに臨む。今季は5月末に右太腿裏を負傷。長期離脱となり52試合の出場にとどまったが、大一番に合わせてきた。臨む心境を問われると「無です」と静かな口ぶりで語った。

 「準備はしっかりできました。いろいろ(シーズンは)いいことは少なかったんですけど、チャンスをいただけたら、いい結果を残せるように頑張りたい。打つ、走る、守るだけ。一生懸命やるだけだと思う」。決戦を見据え、淡々と自らの仕事に集中している。

 常勝ホークスの中心打者として、チームを合計6度のCS突破に導いてきた。これまで45試合に出場し、通算32打点は歴代1位。9本塁打、49安打はともに歴代2位を誇る。2017年は右脇腹を痛めていた中で、ファイナルステージ第5戦で電撃復帰。「1番・中堅」で出場すると2安打1打点と活躍し、強烈なインパクトを残した。まさに“CS男”とも言える活躍。日本シリーズを含めたポストシーズンで本塁打を打てば12戦11勝だ。

 この日、小久保監督は柳田の状態は万全かと問われ「そう、認識しています」と即答。「3番・右翼」での先発が有力になった。一方、右足首負傷の近藤の復帰に関しては「焦らせることなく現状の状態を見てから判断する。(当日)朝の状態を見ての最終決定なので。それで本来の開幕当初のオーダーを組んで戦えるかどうか」と保留したが、背番号9が主軸に戻るのはこの上ない安心材料だ。

 データも後押しする。11年のCSファイナルSで西武を破って以降、本拠地で戦ったCSは22年ファーストSまで9シリーズ連続で突破している。日本ハム・伊藤は今季4勝を献上している難敵だが、柳田自身は対戦なし。「いいピッチャーですよ。やっぱり強いボールでスピンが利いている」と相手を称えつつ、対戦を待ち望む。

 チームがリーグ制覇を果たした夜。大阪に駆けつけ「若い選手が出て強いチームになるのが、球団の理想だと思うので。そういう選手に負けないように頑張りたいです」と笑みを浮かべた。4年ぶりの日本一奪回へ。経験豊富な主砲が頼もしく打線をけん引する。(木下 大一)

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