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阪神・藤川新監督 理想像の恩師が2年間積み上げてきた守り勝つ「岡田野球」の継承を誓う

2024年10月16日 05:15

野球

阪神・藤川新監督 理想像の恩師が2年間積み上げてきた守り勝つ「岡田野球」の継承を誓う
就任会見を終え、ポーズをとる(左から)阪神・杉山オーナー、藤川新監督、粟井球団社長(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 阪神・藤川新監督は「岡田野球」の継承を強調した。「やっぱり普通にやったらええ、これがリーダーの仕事かなと思いますね」。就任会見では前任者で、現役時代は監督と選手の関係でもあった師の名を何度も口にし、理想像についても「岡田監督です」と即答した。
 “普通にやったらええ”は、岡田前監督が22年秋の就任以降、常々口にしてきた言葉だ。この2年間で積み上げてきた守り勝つ野球が来季もベース。「3点ほど取ったゲームをきっちり終わらせてくれるような安定の野球」を目指す。救援だった自身の経験も重ね合わせる構え。「するっといつの間にかゲームが終わっている。そういうゲームって後ろからリリーバーたちも出やすい。ゲームの流れのよどみをあまりつくらないような」。独特の表現で理想とする試合運びを口にした。

 会見では現役時代に慣れ親しんだ背番号「22」をつけることも発表された。岡田前監督の1次政権だった05年に「92」から「22」に変更。自身が飛躍を遂げた思い出深い番号で「岡田監督からもらっていなかった番号であれば、全くこだわりがなかった」と大きくうなずいた。

 会見に臨むに先立ち、電話であいさつをしたという。「ご指導お願いします、ということをお願いしたら“また必ず、すぐ行くから”と。本当に大恩師ですから。これからもお世話にならなきゃいけない。後ろで支えてくれるんじゃないかなと思います」と改めて感謝。新指揮官にとってこれ以上頼もしい存在はいないだろう。

 「岡田監督が残した思い、OBの方々が89年間残してきた思いをつないで、次の世代につながなきゃいけない」。名将からのバトンを、確かに受け取った。(遠藤 礼)

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