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阪神・村上「小さいころからの憧れ」球児新監督の前で復活誓う「戦力になれるように」

2024年10月17日 05:15

野球

阪神・村上「小さいころからの憧れ」球児新監督の前で復活誓う「戦力になれるように」
阪神・村上 Photo By スポニチ
 このままでは終われない。今季7勝11敗と負け越しを喫した阪神・村上が、甲子園の球団施設で自主トレに臨んだ。岡田前監督の期待を裏切った反省を胸に、22日に始まる秋季練習から藤川新監督へのアピールを誓った。
 「このままじゃダメだと自分でも思うので…」

 トレーニングを終えた村上は、自らに言い聞かせた。シーズンの最後をいい形で締めることができなかった。安定感を認められず、9月27日の広島から2試合連続でリリーフに回り、今月13日のDeNAとのCSファーストS第2戦も2番手で登板。2イニング目に代打フォードに被弾するなど3失点。「ひどかったなあ。村上なんか終わってしまうで。無理やって」と試合後に岡田前監督から愛を込めた最後の酷評を受けた。

 昨年10勝のリーグMVP&新人王から一転して苦しんだ。57失点中、初回失点が最多の13。立ち上がりが安定せず、コントロールは高めに浮き、真っスラの切れも欠いた。相手球団の研究もあり、ブレーク2年目のジンクスに直面した。

 「1年だけじゃダメ。最後の最後まで力になれず、申し訳ない。来年いい姿を見せられるようにやっていきたい」

 藤川新監督も村上のシーズン中の投球はチェックしていた。来春からでは遅い。復活への歩みは、秋季練習からスタートする。右腕は「力がある人が使われる、みたいな言い方をされていたので、戦力になれるようにやっていきたい」と対面を心待ちにする。

 淡路島の野球少年だったころ、村上は現役時代の藤川球児のクリアファイルを愛用していた。「小さいころからの憧れで、ピッチャーをしたいと思ったきっかけの人。その人の下で野球ができるのは光栄です」。新監督の前で、絶妙な制球力と切れが自慢の直球を取り戻す。(鈴木 光)

 ▽岡田監督、終戦後のダメ出し 10月13日のCS敗退後、シーズン2位の敗因を「順番を間違えただけや。1年目に(日本一に)なってしまうから、おかしなったんや」と総括。この日3失点の村上への「(MVPの昨年の)1年で終わってしまうよ」との忠告をはじめ、中野には「(相手は)研究してるって。まだファーストストライクを全然打たん」と改善を要求。佐藤輝には「簡単に大事な場面でホームラン、打てるわけないっていうの。なんにもやってなかったら」と練習不足を指摘。ダメ出しに終始した約10分間の取材対応で退任後のチームを案じた。

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