【大学スポーツ】明大スポーツ新聞部
明治大学【対早大1回戦】劇的逆転で早大撃破!河野3打点の活躍
2017年04月24日 06:30
野球
勝負強い打撃で勝利を引き寄せた。5―5の同点で迎えた7回裏、7番河野への4球目。狙っていた少し高めに浮いた直球を強振。「打った瞬間いったと思った」と打球は左翼席スタンドへ吸い込まれていった。高らかに伸びる打球を見届けると、右手を大きく挙げガッツポーズ。昨季の開幕戦以来となる本塁打は値千金の決勝打になった。その前の5回裏の第2打席でも2死二、三塁から低めのスライダーを芯で捉え、左中間を破る2点適時三塁打。続く代打・宮崎新内野手(文4=履正社)の一塁ベースに当たる幸運な適時打を含め3点差を詰める反撃の口火を切っていた。
ただチームに貢献したい。その一心だった。東大1回戦。河野は四球で出塁するもけん制死。翌日の2回戦はベンチから外された。「東大戦で悔しい思いをしたから、なんとか取り返したかった」(河野)。リベンジに燃え迎えた早大戦。意地の詰まった一発を含む、3打数2安打3打点と大暴れ。正二塁手奪取へ大きな足がかりとなった。
相手に流れを渡さなかった。先発は水野匡貴投手(農4=静岡)。リーグ戦初の第一戦先発を任されたが、左足に打球が直撃するなどアクシデントもあり、1回持たず降板。1回2死一、二塁から齊藤が緊急登板した。準備不足から水野が残した走者こそ返したが、2回以降は本領を発揮。直球、変化球を低めに集める丁寧な投球で最後まで投げ切った。尻上がりに調子を上げ、同点に追い付いた6回以降は出塁すら許さない完璧な内容。「ストライク先行で攻めていけたのが良かった」と振り返った。
「今後の自信につながった」(中野速人主将・法4=桐光学園)と4点差をひっくり返しチームの団結力は日に日に強くなっている。だが「今日の結果は今日で終わり」(河野)と切り替えている紫紺ナイン。まずは明日、着実にストレート勝ちを収め優勝街道へ躍り出たい。[明大スポーツ新聞部・浜崎結衣]