【大学スポーツ】明大スポーツ新聞部
明治大学【対慶大1回戦】入江が暴投で勝ち越し許す 2年ぶり3連敗
2017年05月15日 07:30
野球
エース・齊藤にも課題が残る。5回、先頭打者に安打を許すと、そこから相次ぐ四球と安打で3失点。今季の先発試合で最速の降板となった。「回が増すにつれ、球の質が落ちている」(齊藤)と、スタミナ不足を実感。得点力が決して高くない現チームにおいて、先発投手の好投は必須条件だ。来週の立大戦に向け、もう一段階の成長が求められる。
打線は9安打を放つも多くが得点にならず。そんな中、5試合ぶりのスタメンとなる宮崎新内野手(文4=履正社)が意地を見せた。6回、中継ぎの菊地(慶大)の甘いストレートを強振。右翼席まで、見事なアーチを描いた。レギュラー陣の中で、特に競争の激しい二塁手というポジション。「スタメンじゃなくてもいつでもいける準備をしている」(宮崎)と常に全力の姿勢が、渾身の一打を生み出した。しかし、流れはこの本塁打でも変わらず。7回以降はロングリリーフの高橋亮(慶大)に完封され、勝利の芽はついえた。
まさに“崖っぷち”だ。次戦で負ければ自力優勝は消滅する。「落ち込んでいる暇はない」(氷見泰介捕手・政経3=豊川)と、残り少ない時間で課題解決に取り組む。まだ見えている栄冠への道。ここで終わらせはしない。[明大スポーツ新聞部 三ツ橋和希]