プロボクサー那須川天心の主戦場は…井上尚弥と同じスーパーバンタム級か?バンタム級に階級変更か?

2023年04月08日 19:00

格闘技

プロボクサー那須川天心の主戦場は…井上尚弥と同じスーパーバンタム級か?バンタム級に階級変更か?
勝利しポーズを決める那須川(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【スーパーバンタム級   ○那須川天心《判定勝利》与那覇勇気● ( 2023年4月8日    有明アリーナ )】 “プロボクサー”那須川天心(24=帝拳)がベールを脱いだ。8日に東京・有明アリーナで開催された「Prime Video Presents Live Boxing」第4弾の第4試合で那須川は、日本バンタム級2位の与那覇勇気(32=真正)を相手にスーパーバンタム級6回戦でプロデビュー。判定勝利でプロボクシングデビュー戦を白星で飾った。
 デビュー前から主戦場とする階級が注目されていた那須川。その中でデビュー戦はスーパーバンタム級で試合をした。戦前からデビュー戦の内容次第で今後の階級を決めていくことを口にしていた那須川の父・弘幸氏。「バンタム級(53・5キロ)まで落としたことはないので、今の階級で出来れば帝拳さんもそのままGOを出すと思うんですけど、やってみてですね」と語っていた。

 バンタム級は井上尚弥が4団体統一してスーパーバンタム級に階級を上げて全てのベルトを返上した。バンタム級では、新たな世界王者を決める戦いが増えていく。

 最短での世界王者を目指すならば、バンタム級なら早い段階での世界挑戦の可能性が出てくる。元ボクシング世界王者の具志堅用高は「スーパーバンタム級はまだ難しい。バンタム級には世界ベルトが空位でしょ。そこにぶつけるっているのもあるね。ボクシングというのは、練習で凄く体重が落ちるんだ。今までにない減量法があるんだわ。バンタム級もチャンスかなと思う」と期待していた。

 元K―1世界王者でタレントの魔裟斗はスーパーバンタム級でのデビューに驚きながらもキックボクシングでは体重が軽ければ軽いほど強かったため、バンタム級での戦いに期待した。「デビュー戦次第でバンタムに下げるかどうするかだろうね。天心はキックの試合でも55キロの試合と57・5キロの試合では全然スピードが違った。軽ければ軽いほど天心は強かった」と力説していた。

 その中でキックボクシング無敗の実績を持ってプロボクシングに転向したが、実績を積んでから世界戦に挑んだ方がいいという意見もある。

 元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏は「2戦目は、まだ6回戦でアジアランカーとやって勝てば、日本ランキングにも入るし、OPBFランキングにも入るから3戦目で日本か東洋太平洋かWBOアジアのどれかやって勝てば、4戦目でバンタム級で世界戦。デビュー4戦目で世界王者なら国内最短記録」と最短での世界王者プランを説明しながらも「そんなに早くに世界は微妙かなと思う。ボクシングの世界タイトルマッチは12ラウンドに対応するまでにちょっと時間がかかる」と慎重にボクシングの実績を積むことを推奨した。

 元世界2階級制覇王者の畑山隆則氏は「天心陣営は慎重。5戦、6戦とかで世界タイトルは狙ってないですね」と6回戦デビューから陣営の思惑を推測した。今年の試合数についても「4月、7月、12月か4月、8月、12月とかで3試合かな」と予測した。

 プロボクサーとしてデビューした那須川の今後の動向からも目が離せない。

おすすめテーマ

2023年04月08日のニュース

特集

格闘技のランキング

【楽天】オススメアイテム